閉店 あかいくつ
喫茶店。名前といい、店構えといい、女の子の香りがする。でも、入ってゆくのは中年のサラリーマンが多め。店の前には、日替わりランチのメニューが出ている。嫌いなものだった場合は、この時点で逃げるコトも可能。店内は、テーブル4席×7、2席×1。どのテーブルもちょっと低め。
ランチはカワイイお重に入って出てくる。そういうと、女の子向けのように感じるが、その実態は男性サラリーマンを満足させるような量と内容。家庭的なラインナップで大量。中には女性客や年配客もいるが、小食の人には完食は難しいかも。おかずは種類も豊富で、いつも5〜6種類ぐらい入っている。駐車場は少し離れたところにある。
で、本日の日替わりは、トンカツ、イカと大根の煮物、きんぴら、サラダ。もう、トンカツだけでガッツリとご飯を平らげてしまいそうな内容。それでも、なんとかイカやきんぴらも食べつつ、ご飯の消費量を調節する。そうそう、ここは、ご飯の量よりもおかずの量の方が多いよね。いつもご飯が先に無くならないように苦労しちゃうよ。
今日の客層は、サラリーマンが少なく、主婦やご隠居さんたち。この大量の定食をよくもまぁ、全部食べられるなぁ。もしかして、単に私が小食なだけなのかと、ちょっと不安になった。(2007.9)
で、もちろん私のランチはかなり早めの登場。内容は、豚の角煮ふたつ、串揚げひとつ、正体不明のフライひとつ、ほうれん草とキノコの和え物、タマゴサラダ、キャベツサラダ、ごはん、みそ汁。
豚の角煮は最初の一口がガツンと獣の風味。かなり柔らかく煮込まれているけれど、苦手な人もいそうだな。串揚げはなすびで、正体不明のほうが玉子のフライ。これは普通に玉子のフライだった。
ごはんのおかずとして丁度良いのは、豚の角煮、ほうれん草の和え物、なすびの串揚げ、タマゴサラダ。玉子のフライはちょっとパサパサしてごはんには不向き。でも、ごはんに対しておかずの量が多いので問題はない。問題は食べ過ぎのほう。ホント、ここはボリュームがありすぎ。かといって、ごはんを少な目にするとおかずばっかりになっちゃう。悩ましい問題だなぁ。(2008.12)
この店は年配の男性も多く、やはり食が細くなってくると、ここのご飯が多過ぎちゃうのでしょうね。でも、おかずはタップリガッツリだし、ご飯少なめだとおかずが余っちゃうんだよね。せっかく、ここのランチを食べるならご飯もガッツリ食べたいよね。などと自分の健康な食欲にちょっと優越感を覚えてみる。
すると、いつもの丸いお重にご飯とおかずが盛られて登場。相変わらずのボリューム。鶏肉はトロトロに煮込まれていて、箸でほろっと切り裂くことが出来る。白身魚はサックリと揚げられていて、ご飯に良くあう。そうして、ご飯。何故か全然減らない。おかしいな、ちゃんと食べているのに、お重の面積を専有したままだぞ。なます、ポトサラダと共に食べ進んでみるが、一向に減らない。そうこうしているうちに、隣の客に日替わりランチが運ばれてきた。見ると、程よい盛りのご飯。私もあれぐらいで良かったな。あぁ、優越感なんて感じてごめんなさい。私もそちらの世界の住人になってしまったようです。
(2012.6)