仔ぐま (こぐま) 

楽々園の住宅街のど真ん中にあるお好み焼き屋。店はちょっと狭く、テーブル4席×1、2席×2。鉄板は詰めて3席。しかし、雰囲気が良い感じにまとまったお店だ。

鉄板は、お好みを焼く鉄板と、食べる専用鉄板に分かれている。お好み焼きは、生地に魚粉を振りかけ、そこに鉄板で少し炒めほぐした麺を載せる。その後、キャベツ、もやし、きざみネギ、天かす、肉と重ねてゆき、さいごにつなぎの生地を垂らす。キャベツはザクッと少し大きめ。

そのまま少し焼いて、ひっくり返し、今度は重しを乗せてじっくりと焼く。最後に、卵を鉄板にのばすとき、生のキャベツを少し卵に乗せてから、お好み焼き本体をかぶせる。食べていて、半生のキャベツの食感にシャクっと当たるのが嬉しい。そばはソフト麺。ソースはオリジナルブレンドとのこと。おそらくオタフクソースベース。お好み焼きの上には、ガーリックパウダー、青のりが振りかけられる。

話によると、アルパークの食料品売り場にお好み焼きを卸しているそうだ。なかなか洒落た包装を使用している。ちょっとしたおみやげにちょうど良い。また、店で食べる客よりは、持ち帰りや配達の客が多い。

店の看板は、包装紙とおなじ絵柄で、その先代が自分で描いたもの。その他にも店内にはいろんな絵が飾られている。これらも全部、ご自分で描かれたもの。いくつかの賞もとったとのこと。お好みが焼き上がるまで、じっくり鑑賞してみるのも良い。

お好み焼きの全国発送もあり。瞬間冷凍で、焼きたての美味しさそのままとのこと。

広島市佐伯区楽々園5-24-10
082-922-0791
開店時間:11:00-19:00
定休日:火曜日
※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、開店時間や定休日が変更されている可能性があります。
駐車場:あり


もう一言
仔ぐま焼きを食べた。これはノーマルお好み焼きに100円プラスで、イカ天、目玉焼き、きざみネギ、花鰹が追加されるお得な逸品。仔ぐまに来て、ノーマルを食べるのは勿体ない行為である。それにしても、今日は少し暑かった。あまりにも暑すぎて、その場から逃げたいがために、お好み焼き早食いの最高記録を打ち出してしまいそうになった。私の保持する過去最高記録が何分だったのかは不明なのだけど。(2003.9)

店にはいると、そこは洗浄だった。店内は泡だらけ、主人はホースを振りかざし、店内をくまなく洗っているわけがない。誤変換である。戦場である。鉄板の上にはお好み焼きがトコロせましと敷き詰められ、机の上には、箱に詰められたお好み焼きが積まれている。かなりの量の注文があったようだ。軽く見繕っても40枚ぐらいはありそう。そんな中、親切に対応して貰い、私たちのお好み焼きもすぐに焼いてくれた。それにしても、ここのイカ天入りは最高に旨い。今日は特に旨かった。(2003.12)

今日は仔ぐま焼きのそばを食べた。ここでそば入りを食べたのは初めて。やはり、私はうどんの方が好きだ。今日は時間がなかったせいなのか、少し焼きが足らなかった。生焼けというわけではないけれど、私としては、もう少しシッカリ焼いてあった方がよい。それにしても、ドライカレーの存在が気になって仕方がない。(2004.1)

日曜の開店間もない時間に訪れた。他に客はいない。鉄板を確保して一安心。その後、客がひっきりなしに訪れて、あっという間に満席状態。日曜は持ち帰りの客よりも、店内で食べる客の方が多いのかな?今日も仔ぐま焼きを食べる。珍しく、目玉焼きの黄身が半熟だった。これはこれで美味しかった。(2004.3)

初めての仔ぐまセブン。イカ天はいつもながらサクサク。むきエビはたっぷり。イカは一口で食べられるように小さく切ってあった。そして、お好み焼き自体がなんだか大きめ。普通のと比べて1.5倍ぐらいの面積がありそう。それにしても今日は暑かった。鉄板の前で汗がだくだく流れる。そろそろ桜が咲きそうな気配が漂っていた。(2004.3)

数え切れないほど食べ尽くした仔ぐま焼き。それでもバカのひとつ覚えのように仔ぐま焼きを注文。今日は他に客がなく、鉄板は私のお好み焼きが占有している。何とものどかな昼下がり。体操服姿の中学生が店の前をふいっと通り過ぎてゆく。そうか、今日は午前で終わる日なんだ。懐かしいな。

ノンビリと昼下がりに浸っていると、いつの間にかお好み焼きが焼き上がっている。いつもは慌ただしいお好み焼きが、今日はいくぶんかノンビリしている。ネギ、カツオブシ、青ノリがかかり、本日の仔ぐま焼きの完成。早速サクッと食べてみると、相変わらず味の効いたイカ天。全体的にサクッと仕上がっているのが良い感じ。更に良いのが卵の風味。しっかり焼いた卵は、風味豊かで食欲をそそる。半熟だとこの風味は出ない。これだから、お好み焼きの卵はしっかり焼いた方が好きなんだよなぁ。

もう何年も先代の小母ちゃんの焼くお好み焼きを食べてないけれど、今日のお好み焼きはカナリ小母ちゃんのに近く感じられた。これでイカ天のサックリ具合が強まるといいのだけどなぁ。でも、いったいどうやったらサックリになるのだろう。不思議だな。と、思っていると、その小母ちゃんがふらっとお店に現れて、どこかに消えていった。お元気そうで何よりです。(2007.10)


少しご無沙汰していた仔ぐま。今日は久しぶりに仔ぐま焼きを食べてみた。店には相変わらず客がいないのに、いつものように大量のお好み焼きを焼いている。きっと配達用かな。

丁度一段落したところだったので、私のお好み焼きも直ぐに焼いてもらえた。久しぶりに食べて思い出したのだけれど、ここのお好み焼きは天かすやイカ天への火の通り具合が大好きだったんだよね。あのサクッとした食感。でも、最近、それが変わったような気がする。思い出してみると、それは鉄板が変わった頃からかもしれない。やっぱり、こういうのって影響があるものなのかなぁ。(2010.11)


いつものように仔ぐま焼きを注文し、テーブル席に腰掛ける。この店の木材を使った内装が好きなんだよね。そんな木材のテーブル席に座り、外を眺めるのが好き。おじいさんがユックリと自転車で横切ったり、向かいの酒屋が行ったり来たりするのを眺めているうちにお好み焼きが焼き上がる。

仔ぐま焼きは、削り節、刻みネギ、目玉焼き、青のりが乗っていて、ゴチャっとしたルックス。相変わらずの、水分が少なめのサックリした食感。ただ、小母ちゃんが焼いていた頃とは、完全に異なったお好み焼きになってきた気がするな。きっと、お好み焼きが変わってきたのと同様に、外の風景もちょっとずつ変わってきているんだろうな。ボケッとしていると気がつかないけれど。(2013.10)