ふじや 

    広電廿日市の電停そばにある居酒屋。名物は鶏足でラーメンも良く出ているが、集まる客は酒を飲んでたわいもない話をするために、この店へ訪れている。店はこぢんまりとしていて、小母ちゃんがひとりで切り盛りしている。カウンターが8席ほど。目の前には美味しそうな鶏モツや鶏足などが並んでいる。

    廿日市市廿日市2-1-26
    0829-31-1852
    開店時間:12:00-
    定休日:月曜日
    ※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、開店時間や定休日が変更されている可能性があります。


    もう一言
    休日の昼下がり、少し遅い昼飯をどこで食べようかとウロウロしていたとき、「ふじや」のことを思い出して早速行って見た。広電廿日市の電停を降りると、そこは既に「ふじや」の目の前。店内からは美味しそうなタレの香りが漂ってくる。こぢんまりとした藍色の暖簾をくぐって店内へと入る。

    店内には先客が2人。既に飲み始めている。私も負けずに、鶏モツとビールを注文。ここのビールは瓶の大瓶と決まっている様子。銘柄はラガー。望むところです。で、鶏モツだけだと寂しいので、キムチを注文。白菜と大根があるとのことなので、今日は大根を選択。

    で、もちろん鶏足も注文。ここの名物は食べておかなくちゃ。鶏足は事前に下焼きしてあるものに、タレを絡ませながら仕上げで焼きを入れる。そうして包丁で切り込みを入れた状態で骨付きのまま出してくれた。でも、隣のオジサンには骨から切り取って出している。どうやら、客の歯とアゴの健康状態を見ながら判断している様子。私のアゴはふじやの小母ちゃんの太鼓判付きです。

    で、常連さん達のたわいもない話に笑いながら飲んで食う。こりゃ、楽しいな。初めてだとカナリ入りにくいけれど、勇気を出して入ると、そこには楽しい世界が拡がっている。次回はテールスープやラーメンも食べなくちゃ。(2010.3)


    初めて、ふじやで酒を飲まないという快挙を成し遂げた大雨のお昼。口開けの客として入店すると、小母ちゃんがすかさず「そば」と聞いてきたので、「はい」と答える。約1分後に中華そばの登場。

    少しだけ白濁したスープに少しゆるめの麺。これにネギ、モヤシ、チャーシュー。コショウはかけ過ぎじゃないかと思うほど。逆にそれがいいんだよね。

    そんな中華そばをズルズル食べていると、どんどん客が入ってくる。みんな赤ら顔。小母ちゃんは、すかさず「どこで飲んでたん」と鋭いツッコミ。みんな、適当な答えを返しながら、ビールと鳥足の注文。

    このまま一緒にいると、私もうっかりビールと鳥足を頼んでしまいそうなので、早々に退散。やっぱり、ここでは飲みたいよねぇ。(2012.10)


    新店への移転前に行っておこうと訪れたら、なんと旧店での営業は残すところあと一日だった。ビックリしつつも、運の良さに感謝しつつ、カウンターの端っこに座らせて貰う。

    もちろん、定番の鳥足を注文。それに鳥きも、白肉、キムチ、もやしといつものお品を片っ端から胃袋へ納めていく。小母ちゃんは相変わらずのツンデレ。最初は愛想がないようで、ガッツリ食べる客だと機嫌が良くなっていく。

    最後はおじんスープで締め。大きなテールがスープの真ん中に無人島のように鎮座し、締めのクセに食欲を増してくれる。思わず鳥足の追加注文をしたくなるけど、店の外には行列が出来はじめていたので、サクッと終了。ちなみに、移転先は現店舗と目と鼻の先になる。(2012.11)