廿日市串戸の宮島街道の裏通りにひっそりと佇む中華料理店。シチュエーションはひっそりだけど、客足はひっそりではなく、サラリーマンや学生を中心にガッツリと胃袋を満たしたい客で溢れている。かと思いきや、近所のご隠居さんも混じっていたりもする。ただ、女性客はほとんど見かけない。そんな雰囲気のお店。席はカウンターが6席。テーブルが4席×2。
どのメニューもボリュームがあり、丼物ひとつでさえも簡単に完食できないほど。中華ランチは酢豚と八宝菜が長皿にハーフ&ハーフになっていて、更にサラダや総菜が並んでいる。これにご飯、スープ、漬け物が付いてくる。
店に入ると、先客はいない。テーブルに陣取ってメニューと睨めっこ。気になるのはカツカレー丼とカツカレーの存在。両者の違いは丼に盛るか、皿に盛るかだけなのだろうか。それとも他の違いがあるのだろうか。そんな疑問に駆られつつ、今日はとりあえず中華ランチを選択。
中華ランチはそんなに時間もかからずに登場。酢豚と八宝菜が同じ皿に盛られていて、そこにサラダと天ぷらが添えられている。これにご飯、スープ、漬け物。覚悟を決めて挑まないと感力出来ないほどの、ボリューム。そんな定食と格闘しつつ、周りを見渡すと丼物を食べている客が多い。特にマーボー丼は美味しそう。でも見るからに凄いボリューム。お腹を空かせてからこないと食べ切れそうにもない。
そんな中、一人のおじいちゃんが雑炊を食べているのも気になった。量は多いものの、他の丼や定食と比べれば少なめ。しかも胃に優しそう。次回はこれを試してみようかな。でも、マーボー丼も気になるなぁ。(2011.7)
で、マーボー丼。出てきたマーボー丼は記憶にあったものと同じ。とんでもないボリューム。色はかなり深い茶色。プーンとニンニクの風味が立ち上ってくる。エイヤッとレンゲを差し入れてパクリと一口。見た目のワリに、辛さは強くない。濃厚な味付けで甘みも強め。そして、ナカナカ減らない。女性だと二人で食べて腹八分目ぐらいかな。でも、こういうのって結構好き。今度胃の調子が良いときは、中華丼に挑戦してみよう。(2012.5)
着席してしばし悩む。カツカレー丼の存在だ。630円のこのメニュー、名前のとおり丼にご飯を盛って、その上にカツを乗せ、カレーをかけたものだと想像できる。あまり聞かないが、珍しいというわけでもない。何が気になるかというと、カツカレー丼の他に、カツカレーなるメニューも存在していること。ちなみにこちらは580円。いったいなんなんだ。
カツカレーとカツカレー丼。その差別化は単に平皿と丼の違いだけなのだろうか。それとも他の違いがあるのあろうか。その違いをここで明らかにすべきではなかろうか。いや、すべきである。問題は、カツカレーとカツカレー丼の二人前を完食できるかである。いや、できるわけがない。
そんなワケで当初の計画通り、中華なメニューの中華丼を食べましたとさ。麻婆と同様に甘めの味付けとボリュームの多さにノックアウトしましたとさ。(2013.3)