汁なし担々麺の専門店。店に入ると、まず食券機があるので、ここで食券を買ってから席に着く。席はカウンターが10席。あがりのテーブルが4席×3。テーブル席が2席×8。
席にはラー油や花椒が置かれていて、これで自由に辛さを調節して食べることが出来る。そのせいかデフォルトの辛さは若干弱め。辛いのが苦手な人は、さらに辛味を減らすことも出来る。ご飯はセルフ式で、ジャーから自分でよそう。ザーサイも出してくれるので、それで食べるのもよし、汁なし担々麺の最後に投入するのもよし。あと、汁ありの梵天麺や気まぐれラーメンも用意されている。冷やし汁なし担々麺は夏季限定。
店に入ると、他に客はいない。ゆるりとメニューの説明を聞き、やっぱり汁なし担々麺をチョイス。ちなみに、特製汁なし担々麺はネギ大盛り、ミンチ大盛り、温泉玉子入りとのこと。300円分のトッピングが200円でセットになっているのでお得。
で、もちろんご飯の食券も買ったので、茶碗を渡される。カウンターの端に置かれたジャーから心なし少な目によそって席に戻るとザーサイが手渡された。ついうっかり、ザーサイに心奪われて、担々麺が出てくる前にご飯は半減。食べ過ぎだな。
で、汁なし担々麺の登場。ネギの盛りも良く、食欲をそそるルックス。早速混ぜ混ぜして一口啜ると、これは優しい担々麺。なので、えびラー油を3杯、花椒を7杯投入してガッツリと頂く。花椒の香りがプーンと鼻腔をくすぐる。もちろん最後はお代わりをしたご飯を投入して締め。これは良いなぁ。でも食べ過ぎ。
店主は大芝の麻辣商人で修行されたとのこと、修行元の担々麺を踏襲しつつ、麺と花椒は独自性を出したと説明を受けた。まだ提供は始まっていなかったけれど、汁ありの梵天麺が食べたいな。(2011.12)
で、早速食べてみると、期待通り辛い。麺は汁なしと同じものなのかな。なので、早めに麺だけを完食。そうして今度はレンゲにご飯をすくって、これをスープに浸して頂く。丼の底に沈んだミンチを救出しながら、ひたすら食べ続ける。これはうんまいよ。ラー油も花椒も追加投入する必要なし。思わずご飯をお代わりしてスープもほぼ完食。こりゃ拙いよ、ここに来たら毎回食べ過ぎてしまいそう。
あと、梵天麺が始まった代わりに、冷やし汁なし担々麺が夏季限定に変わっていた。しまった先に食べておけば良かった。(2011.12)
で、結論。見事に斬られました。登場した梵天斬りは毒々しい赤さ。その赤を見て見ぬ振りをしながら、梵天斬りを混ぜ混ぜしてみる。すると上がってくる湯気に体が火照ってくる。そんなことには気がつかない振りをしながら、ズズッと一口。うん辛い。またズズッと一口。こりゃ辛い。辛すぎるよ、誰か助けて!
それでも何とか気を確かに保ちつつ、残りの担々麺を必死にやっつける。途中でご飯をはさみながら、なんとか麺は完食。でも、まだイロイロと残っているので、決死の覚悟でご飯を投入。まぜまぜしてパクリと一口。息が止まる。意識が遠のく。お花畑が見えてくる。
それでも、何とか蘇生して、残りをやっつける。ご飯を投入したので、逃げ場がない。しょうがないので、ザーサイで口を休める。もちろん、あの劇辛のザーサイである。それが甘く感じるほど、私の味覚は別次元の住人となってしまっているのである。そうやって、なんとか息絶える前に完食。気を失いそうにながら、店を出て、すぐに牛乳を飲む。その後、ずっと胃が熱く、ようやく落ち着きを取り戻したのは10時間ほど経ってから。これは生半可な気持ちで挑戦するような辛さではありませんよ。死にたくなかったら、止めておきましょう。(2012.3)
で、今日は梵天斬の文字を目に入れないよう、慎重に3辛のボタンを押す。押して、食券をお姉さんに渡して、店内も見渡す。あぁ、広くなってるね。改装して、隣にあった「牡丹」の跡地とつなげている。カウンターも上がり席も増えている。ジャーを置く場所も店の中央に移動した。やりすぎ感のない程よい増席で、これなら回していけそうな感じ。
そんな広くなった店内を背に汁なし担々麺をまぜまぜし、ズズズっと啜り、ご飯を投入してガッツリいただきました。そうそう、暑くなる前に梵天麺を食べておかなくちゃね。次はこれだな。(2013.3)