コイン通り郵便局近くにある、和食のお店。コース料理は懐石風で、主人はおもてなし料理と銘打っている。
店内は空間を広く使い、落ち着いた雰囲気。席は、テーブルが24席、カウンターが6席。テーブルは広く、ゆったりと座れる。カウンターは調理場に面していて、調理風景も楽しめる。内装は、木材をつかった和式の雰囲気だが、すこし洋風の雰囲気もある。これは料理にもいえること。
お昼のコースの例を挙げると、1500円のコースで、ホタルイカの梅肉和え、甘エビのパティ、さや豆の味噌和え、トコブシの薫製、以上が前菜。次に天ぷらが出てきて内容は、ごま豆腐、レンコンの海老はさみ揚げ、ホタテ、オクラ。そして山芋のグラタン、牛ほほ肉の煮込みと新じゃがのミルフィーユ、豆ご飯と香物、赤だし、マンゴープリンとコーヒといった順番で出てきた。それらの料理ひとつひとつを、ウェイトレスさんが説明してくれる。とても丁寧で親切に感じた。
駐車場は道路を挟んで向かい側にある。
さっそく、鷹へと向かい、今日はカウンター席に陣取る。カウンターの向こうでは、主人と若い男性が忙しそうに料理をしている。今日は客が多いようで、大量に同じ料理を作っている。そのせいか、料理が出てくるペースがちと遅い。何も食べずにボケ〜としている時間が多いのが気になる。
何もすることがないと、目の前の調理風景を眺めてしまうのは当然のことだろう。特に、カウンター席は初めてなので、興味津々だ。しかし、眺めていて、どうにもしっくりこない。大勢の客をこなしているせいか、調理の動作が雑で、なんだか大量生産をしているように感じてしまう。こんな姿を見ていたら、美味しさ半減だなぁ。と思いつつ、やっぱり、以前のような楽しさを感じない。そう、以前来たときは、美味しい上に、食べていて楽しかったのだ。うーむ、ここってこんなもんだったかな、などと少し首をかしげながら店を後にした。(2004.10)