美富久 

    コイン通りの裏通りにある定食屋。お好み焼きもあり、昼間からかるく酒を飲むこともできる。なんでもありって感じのお店。年配の男女で切り盛りしている、おそらくご夫婦かな。席は鉄板前が詰めて4席。鉄板でないカウンターが3席。テーブルが4席×1、3席×1。あがり席が4席×1。奥に個室もある。

    お好み焼きは、まず鉄板に油を塗る。生地を大きく引き、キャベツたっぷり、天かす、刻みネギ、もやし、魚粉たっぷり、豚肉、油をたっぷり、つなぎの生地、ひっくり返す。麺を鉄板に出して水を差してヘラでほぐしたあと、本体を囲むように密着させて、しばらく焼く。

    麺を横によけ、本体の中に空気を含ませるように持ち上げながら高く成形。また麺を戻す。次に、また麺を横によけ、本体をしっかりと押し焼きして、また麺を戻す。もう一度同じように押し焼きして、こんどは麺にソースをお玉で塗って、丁寧にかき混ぜて、本体と合体。軽く押し焼きして、玉子は二黄卵を鉄板にかち割り、丁寧に潰して、本体を乗せる。最後にオタマでソースを塗って調味料、コショウ、青ノリで完成。ソースはオタフク、そばは袋麺

    広島市佐伯区五日市4-17-27
    082-924-5969
    開店時間:11:00-14:00 17:00-21:00
    定休日:水曜日
    ※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、開店時間や定休日が変更されている可能性があります。
    駐車場:2台


    もう一言
    店に入ると、小父ちゃんが鉄板の前で何かを作っている。その鉄板は正四角形に近く、意外と小さい。その狭い鉄板をくまなく利用して何かを焼いている。その何かを確かめることはせず、入り口近くのテーブルに腰をかける。小母ちゃんがお冷やを持ってきたので、親子丼を告げて、ゆっくり店内を見渡す。

    カウンターの2人組は夫婦だろうか、ビールを飲んでいる。奥のテーブルの3人もビール。そうか、ここは昼酒にちょうど良いのか。確かに、酒のアテになりそうなメニューがたくさん。これは是非とも昼酒に来なくちゃね。

    そんなことを考えていたら、鉄板上の何かが出来上がった。なんだ焼き飯か。カウンターの2人が仲良く分け合って食べ始めた。それと同時に、お好み焼きの注文が入り、鉄板の上はまた忙しくなっている。そうして親子丼の登場。こちらは小母ちゃんが作ってくれたみたい。

    親子丼は、鶏肉、玉ネギ、長ネギが入って、甘辛い味付け。玉子の半熟具合が絶妙で、汁が多すぎず少なすぎずご飯とのバランスもちょうど良い。これは好きなタイプの親子丼。きっと、ここでは何を食べても美味しいんじゃないかと期待してしまう。次はお好み焼きかな。いや、昼酒もいいな。(2014.12)


    今日は小母ちゃんひとりだった。客も少なめ、壁のメニューを見ると、カキフライがある。これを定食に出来ますかと聞いてみたら、もちろん出来ますとのことなので、それをお願いしてみた。登場したカキフライ定食は、そこそこの大きさが6粒。早速食べてみると、牡蠣のエキスが口の中にほとばしる。絶妙な揚げ具合。これは美味しいね。

    私の後からお姉さんが、やっぱり総菜を定食にして食べているし、ここでは色んな食べ方ができて楽しい。次は念願のお好み焼きを食べたいぞ。でも、焼き飯も気になるんだよな。それと、昼酒もしてみたい。(2015.2)


    念願のお好み焼きを食べに来てみた。お店に入って、当然の顔をしながら鉄板の前に座る。お好み焼きを食べるぞ宣言だ。そうして、厨房を覗くと、今日も小母ちゃんひとり。どうしたんだろう。

    もちろん、注文はお好み焼き。肉玉うどんイカ天入り。小母ちゃんは狭い鉄板を器用に使って焼き上げて行く。そういえば、初めて来たときは親父さんが大量に焼いていたな。親父さんのお好み焼きも食べておかなくちゃ。

    そうして、お好み焼きが焼き上がる。コショウの効いた強めの味わい。空気をたっぷり含ませる焼き方といい、少し意外。あと、麺を焼くときに、本体の周りを囲むようにしているのが面白いな。蒸し効果を狙っているのだろうか。

    そんなコトを考えながら食べていると、新しい客がやってきて、白肉の天ぷらを食べたいけど、親父さんいなくて大丈夫かと聞いている。白肉の天ぷらは親父さんの代名詞なのだろうか。小母ちゃんは私が作るのも美味しいよと言って、揚げ始めた。これも気になるなぁ。(2015.2)