広電の井口電停すぐ近くにあるうどん屋。阿波尾鶏をつかった親子丼も美味しい。元は「凡蔵」という名のうどん屋だったが、2009年6月に店名を変更し、夜のみ営業形態を変えた。先代は讃岐にあるうどん店「凡蔵」、2代目は「池上製麺所」で修行されたとのこと。席はカウンター5席。テーブルが6席×1、4席×2、2席×1。畳の座敷が4席×2。駐車場は店の前に数台、あと店の裏手にも数台ある。
うどんは、注文からそんなに待たされることはない。それなのに、揚げ物が揚げたてで出てくる。とても嬉しい。うどんは角が立っていて、コシのあるタイプ。丼物は、どんぶり、味噌汁、漬け物がセットになっている。他にもビールのアテになる一品料理があり、軽く飲んだ後に丼物でしめるという楽しみ方もできそう。
丸天は以前食べたときほどの香ばしさがない。こんなだったっけ。それとも煮込む時間によって変わるのかな。でも、やっぱり味噌だれは美味しいな。で、今度は出てきたうどんを一啜り。ちょっと違和感。なんだかいつものうどんと違うような気がする。いつもと比べて麺がレアぎみ。そしてうどんダシもいつもと比べて薄めの印象。作り方変えたのかな。それとも私の勘違いかな。
でも、それはそれで美味しかったので、そのまま一気に完食。そうしてお愛想して、レジの張り紙を見てびっくり。どうやら、凡蔵としての営業は5月末で終わるらしい。6月からは香房という名前に変わるとのこと。時間がなかったので、よくよく確認は出来なかったのだけれど、店員さんの表情を見る限りは心配なさそうな感じもした。
(2009.5)
親子丼は少し時間がかかっての登場。お盆に親子丼、味噌汁、漬け物が乗せられて出てきた。早速、親子丼のフタを開けるとトロトロの卵が顔をのぞかせる。その上には三つ葉がちょこん。味噌汁はアツアツでわかめの具。漬け物は自家漬けなのかな、大根、キュウリ、にんじんの3種だった。
で、早速親子丼を一口。まず最初に、鶏肉がプリプリとアピール。肝心の卵は良い感じの半熟でご飯と絡まっている。味付けはかなり上品。親子丼は、ちょっと甘さが強いぐらいでB級感あふれるほうが好きだけれど、これはこれで美味しい。なんと言っても、具が鶏肉だけというシンプルさが嬉しい。
とにかく、鶏肉が多いのが印象的。びっくりするほど、鶏肉がゴロゴロと入っている。そうして、卵とご飯のバランスが良い感じ。私好みの親子丼は、卵かけご飯の延長線上にあるのだけれど、今日の親子丼はそれにずいぶん近かった。(2009.6)
そんなワケで、今日は悩んでうどんを選択。そこから更に悩んで、かき揚げうどんを注文。お昼は無料で中盛りに出来るけれど、そこはグッと我慢。
で、しばらくしてうどんの登場。うどんに乗せられているかき揚げはカナリ大きめ。サツマイモ、ニンジン、玉ねぎが長細く刻まれている。そのかき揚げをサクッと食べたり、ツユに浸してフニャッと食べたり、そのどちらも美味しい。そうして、ツユにだんだんとかき揚げの旨味がしみ出て、うどんの味も変化していく。こういうの大好きなんだよね。(2010.1)
で、特上天丼。丼からはみ出るエビのシッポが2本。フタを開けるとエビの他に、茄子、いも、かぼちゃ、にんじん、シシトウが入っている。タレは少し多めで、丼の底にはタレが貯まっている。でも、それがちょうど良いバランス。あと、みそ汁と漬け物が付いてくる。みそ汁がアッツアツだった。(2010.3)
って、そんなことはどうでもよろしい。香房のキムラ君は、もちろんぶっかけうどんタイプ。うどんにヒタヒタのダシが張られ、そのダシにはラー油が混ぜられている。具は蒸し鶏、キュウリ、ネギ、煮玉子、そしてキムチ。ぶっかけうどんなので、これを混ぜ混ぜして食べる。ズズッと食べると意外に辛さは強くない。強烈なコシのうどんにキュウリがシャキシャキと良い感じ。ダシを飲むと、ベースはいつものうどんダシ。これが大黒柱になって、バランスの取れた安心感のある仕上がりになっている。これは美味しいよ。(2011.8)
で、少し時間がかかってサンフレッチェうどんの登場。かけうどんの上に大きなエビ天が3本。まるで矢のごとく鎮座。サンフレッチェだもんね。それにしても豪快な矢だなぁ。いつものエビ天より大きいような気もする。
で、そのエビ天を食べつつ、うどんを啜りつつ、汁を飲みつつ、サンフレッチェの優勝を噛みしめていく。いやぁ、本当に優勝したんだね。十数年前、前期優勝したものの、チャンピオンシップでヴェルディ川崎に完敗した悔しさが思い起こされる。あのラモスのループシュートは頭にこびり付いて忘れられません。このサンフレッチェうどんで忘れることが出来るかな。(2012.11)
カツカレーうどんは注文後少しして登場。汁気の少ないカレーにカツがデンと乗せられている。まずはうどんをズズズっ、次にカツをサックリ。あぁ、これはご飯が欲しくなるね。ここのカレーうどんはご飯を一緒に食べることが前提のような気がする。カツをご飯に乗せてパクリ。絶妙。っていうか、初めからカツカレーで出しちゃいなよ。ミニカツカレーとうどんセットでもありじゃん。
などと考えているうちに完食。えっ、もう終わりなのってな食後感。うーん、間に合えばエビ天カツカレーも食べおさめに来たいなぁ。って、他に良い調味料をみつけたら復活するのでしょうけど。(2013.3)