香房 (かぼう) 

    広電の井口電停すぐ近くにあるうどん屋。阿波尾鶏をつかった親子丼も美味しい。元は「凡蔵」という名のうどん屋だったが、2009年6月に店名を変更し、夜のみ営業形態を変えた。先代は讃岐にあるうどん店「凡蔵」、2代目は「池上製麺所」で修行されたとのこと。席はカウンター5席。テーブルが6席×1、4席×2、2席×1。畳の座敷が4席×2。駐車場は店の前に数台、あと店の裏手にも数台ある。

    うどんは、注文からそんなに待たされることはない。それなのに、揚げ物が揚げたてで出てくる。とても嬉しい。うどんは角が立っていて、コシのあるタイプ。丼物は、どんぶり、味噌汁、漬け物がセットになっている。他にもビールのアテになる一品料理があり、軽く飲んだ後に丼物でしめるという楽しみ方もできそう。

    広島市西区井口明神2-1-19
    082-276-1388
    開店時間:11:30-14:30(L.O.14:15) 18:00-21:00(20:45)
    定休日:火曜日
    ※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、開店時間や定休日が変更されている可能性があります。
    駐車場:あり


    もう一言
    夏が深まるごとに、食欲が少しづつ削り取られてゆく今日この頃。たまには冷たい物を食べようと、ウロウロしてみた結果、凡蔵にたどり着いた。店にはいると、お姉さんが活気良く迎えてくれて、カウンターに案内された。迷わず、ぶっかけを注文。薬味は生姜を選択。他にも客が何人かいたけど、私のぶっかけが一番最初に登場。きっと、他の人は日替わりを注文しているのだろう。すぐに食べたい時は、ぶっかけを頼むのが一番だな。さて、今日は天かすをちょっと多めに入れて、豪快にかき混ぜて、豪快にうどんをすすってみる。ちょっと豪快すぎて、ほんの1分ぐらいで全部平らげてしまった。お腹が一気にふくれちゃった。そういえば、ここのぶっかけは薬味の種類が少なくて、だし汁が多めなんだ。私は薬味たっぷり、ダシ汁は自分で調節出来る方が好みだなぁ。(2004.8)

    最近、凡蔵に訪れたときは、どんなに暑かろうと、寒かろうと、気候に関係なく温かいかけうどんばかり食べている。うどん好きの友人に言わせると、うどんの真価を味わうならば、しょうゆうどんが最適らしい。でも、なんだか、かけうどんの方が美味しくてしかたがない。しょうゆうどんは、うどん喰いの達人に任せておいて、私はのほほんと、かけうどんライフを楽しみましょう。そんなワケで、本日もかけうどんを食べてみました。チョイっとつまんだおでんのゴボウ天が、メチャ美味しい。(2005.10)

    今日もやっぱり、かけうどん。どうしてもここではかけうどんを食べてしまう。中盛りが出来るようになってからは、かけうどんの中盛りがちょうど良い。でも、今日は普通のかけうどん。そして、ちく天をトッピングしてみた。いつものかけうどんに、ちく天は別皿に添えられる。これで合計520円なり。そこでフト気がつく。ちく天うどんは525円。この5円の差額はいったいなんなのだろう。確か、ちく天うどんだと、うどんの上にちく天が乗せられていたはず。トッピングの方が、皿を一枚余計に使う分、手間がかかりそうなのに5円安い。それとも何か細かい違いがあるのかな。不思議だなぁ。(2008.3)

    かけうどんばかり食べているとサスガに飽きちゃうので、今日は湯だめうどん。実は、かけうどんの次ぎに好きなメニュー。風味の高いつけダシに、喉ごしの良いうどんが良く合う。最初の一口目から、最後の一本まで休むことなく啜り続ける事になる。その最後の一本を啜るときは、なんとも悲しい物足りなさを感じる。それが分かっているので、今日は中盛りにしてみた。それなのに、やっぱり最後の一本を啜るときに、物足りなさを感じた。中盛りじゃダメだな、次回は大盛だね。でも、きっとその次は特盛りになっちゃうだろうな。問題は更にその次ぎ、特盛りの上はもうないよ。(2008.4)

    いつものように、かけうどんを注文。春も過ぎてずいぶん暖かくなってきたので、そろそろ冷たいうどんに切り替える時期かも。で、切り替えついでに、おでんも食べとこうかなと思い立って、丸天を取ってみた。

    丸天は以前食べたときほどの香ばしさがない。こんなだったっけ。それとも煮込む時間によって変わるのかな。でも、やっぱり味噌だれは美味しいな。で、今度は出てきたうどんを一啜り。ちょっと違和感。なんだかいつものうどんと違うような気がする。いつもと比べて麺がレアぎみ。そしてうどんダシもいつもと比べて薄めの印象。作り方変えたのかな。それとも私の勘違いかな。

    でも、それはそれで美味しかったので、そのまま一気に完食。そうしてお愛想して、レジの張り紙を見てびっくり。どうやら、凡蔵としての営業は5月末で終わるらしい。6月からは香房という名前に変わるとのこと。時間がなかったので、よくよく確認は出来なかったのだけれど、店員さんの表情を見る限りは心配なさそうな感じもした。
    (2009.5)


    「香房」になって初めての訪問。しかも夜。夜ということは、うどんがない。焼鳥丼、親子丼、玉子丼しか選択肢がない。その中から親子丼を選択。無類の親子丼好きとしては当然の選択。

    親子丼は少し時間がかかっての登場。お盆に親子丼、味噌汁、漬け物が乗せられて出てきた。早速、親子丼のフタを開けるとトロトロの卵が顔をのぞかせる。その上には三つ葉がちょこん。味噌汁はアツアツでわかめの具。漬け物は自家漬けなのかな、大根、キュウリ、にんじんの3種だった。

    で、早速親子丼を一口。まず最初に、鶏肉がプリプリとアピール。肝心の卵は良い感じの半熟でご飯と絡まっている。味付けはかなり上品。親子丼は、ちょっと甘さが強いぐらいでB級感あふれるほうが好きだけれど、これはこれで美味しい。なんと言っても、具が鶏肉だけというシンプルさが嬉しい。

    とにかく、鶏肉が多いのが印象的。びっくりするほど、鶏肉がゴロゴロと入っている。そうして、卵とご飯のバランスが良い感じ。私好みの親子丼は、卵かけご飯の延長線上にあるのだけれど、今日の親子丼はそれにずいぶん近かった。(2009.6)


    香房の昼メニューに親子丼が加わってからというもの、うどんを食べるべきか、親子丼を食べるべきかという非常に悩ましき問題を抱えることになってしまった。両方を食べれば良いじゃないか、という解決方法もあるにはあるが、残念ながら私の胃袋が耐えきれない。

    そんなワケで、今日は悩んでうどんを選択。そこから更に悩んで、かき揚げうどんを注文。お昼は無料で中盛りに出来るけれど、そこはグッと我慢。

    で、しばらくしてうどんの登場。うどんに乗せられているかき揚げはカナリ大きめ。サツマイモ、ニンジン、玉ねぎが長細く刻まれている。そのかき揚げをサクッと食べたり、ツユに浸してフニャッと食べたり、そのどちらも美味しい。そうして、ツユにだんだんとかき揚げの旨味がしみ出て、うどんの味も変化していく。こういうの大好きなんだよね。(2010.1)


    初めての特上天丼。特上天丼と地鶏焼き鳥丼は夜メニューなので、なかなか食べる機会がない。今日は珍しく晩ご飯で訪れたので、どちらかを食べることができるのだ。特上天丼を選択するまでに、激しい脳内会議が行われたのは言うまでもない。

    で、特上天丼。丼からはみ出るエビのシッポが2本。フタを開けるとエビの他に、茄子、いも、かぼちゃ、にんじん、シシトウが入っている。タレは少し多めで、丼の底にはタレが貯まっている。でも、それがちょうど良いバランス。あと、みそ汁と漬け物が付いてくる。みそ汁がアッツアツだった。(2010.3)


    限定のカツカレーうどんを食べるてみた。カツを揚げるので、注文から少し時間がかかっての登場。うどんにはあらかじめカレーが程よく絡めてあり、その上にカツを乗せて、更にカレーを上からかけてある。これにご飯も付いてきて895円。まずはうどんを食べる。程よい辛さ。カツは少し固めでギシッとした食感。これをご飯に乗っけてカツカレー丼として食べる。次は、うどんを啜ってカツにかぶりつく。などと繰り返して、最後はうどんを全部食べてから、残ったご飯を丼に投入。混ぜ混ぜしてから全て完食。美味しゅうございました。次はキムラ君だな。(2011.8)

    夏限定のキムラ君を食べてみた。キムラ君は大阪発祥で、キムチとラー油を使用したぶっかけうどん。最近は、うどんでなくても、キムチとラー油を使用している料理全般をキムラ君と呼ぶらしい。誰か、ハヤシライスのキムラ君を作ってみてくれないかな。井上鍋のキムラ君でもいいな。スズキのキムラ君仕立てはちょっとイヤかも。

    って、そんなことはどうでもよろしい。香房のキムラ君は、もちろんぶっかけうどんタイプ。うどんにヒタヒタのダシが張られ、そのダシにはラー油が混ぜられている。具は蒸し鶏、キュウリ、ネギ、煮玉子、そしてキムチ。ぶっかけうどんなので、これを混ぜ混ぜして食べる。ズズッと食べると意外に辛さは強くない。強烈なコシのうどんにキュウリがシャキシャキと良い感じ。ダシを飲むと、ベースはいつものうどんダシ。これが大黒柱になって、バランスの取れた安心感のある仕上がりになっている。これは美味しいよ。(2011.8)


    今日は少し胃袋を休めようと、かけうどんを食べに訪れたら、サンフレッチェ優勝記念で、サンフレッチェうどんがあったので、思わずそれを注文。注文した後になって我に返る。胃袋を休めるつもりが、エビ天3本じゃないか。

    で、少し時間がかかってサンフレッチェうどんの登場。かけうどんの上に大きなエビ天が3本。まるで矢のごとく鎮座。サンフレッチェだもんね。それにしても豪快な矢だなぁ。いつものエビ天より大きいような気もする。

    で、そのエビ天を食べつつ、うどんを啜りつつ、汁を飲みつつ、サンフレッチェの優勝を噛みしめていく。いやぁ、本当に優勝したんだね。十数年前、前期優勝したものの、チャンピオンシップでヴェルディ川崎に完敗した悔しさが思い起こされる。あのラモスのループシュートは頭にこびり付いて忘れられません。このサンフレッチェうどんで忘れることが出来るかな。(2012.11)


    最後のカレーうどんにつられて訪問。カレーうどんに使っていた調味料が販売中止で、在庫限りでカレーうどんは終わてしまうとのこと。それを名残惜しむためのカツカレーうどん祭りである。

    カツカレーうどんは注文後少しして登場。汁気の少ないカレーにカツがデンと乗せられている。まずはうどんをズズズっ、次にカツをサックリ。あぁ、これはご飯が欲しくなるね。ここのカレーうどんはご飯を一緒に食べることが前提のような気がする。カツをご飯に乗せてパクリ。絶妙。っていうか、初めからカツカレーで出しちゃいなよ。ミニカツカレーとうどんセットでもありじゃん。

    などと考えているうちに完食。えっ、もう終わりなのってな食後感。うーん、間に合えばエビ天カツカレーも食べおさめに来たいなぁ。って、他に良い調味料をみつけたら復活するのでしょうけど。(2013.3)