閉店 食卓屋 (しょくたくや)
2008年3月16日をもって閉店されました。
井口台の大通りに面したラーメン屋。テールしょうゆラーメンがウリ。木材を使用したちょっと暗めの店内。厨房の明るさと、客席の暗さがとっても対照的だった。席数は、テーブルが6席×2、カウンターが10席。お昼は店内禁煙。
ラーメンは、チャーシュー、メンマ、モヤシ、ネギ、煮玉子半分。麺は細麺だった。セット物は、ラーメン、ごはん、漬け物という内容。ばくだんむすびは具が煮玉子。ちょっと半熟。チャーマヨおむすびはチャーシューをマヨネーズであえたモノが具になっている。
客が少ないときでも、注文からラーメンが出てくるまで、ちょっと時間がかかるように感じた。もし、満席だったら、結構待たされるかも。でも、忙しい時間帯は人員を増やすかもしれないので、何とも言えない。
駐車場は店の隣にあった。結構広いが、出口が狭い。大きな車だと出入りに苦労しそうな気がした。
いわゆる広島つけ麺なのだけど、随分と食卓屋色が濃厚に出たつけ麺って感じ。早速いただくと、ツユは程良いとろみで、麺に良く絡まる。その麺は、ラーメンの時と同じ物のようだけど、なんだか暖かいスープに浸かっているときよりも、美味しい食感。これは細麺だからなのかなぁ。この麺で、東京式のつけ麺も食べてみたい。その麺の量は随分と少な目に感じたけど、その分野菜やチャーシューが多め。でも、やっぱり大盛りにしないと物足りない。次回はつけ麺の大盛りを食べてみよう。でも、高菜むすびって選択肢も良いなぁ。そうそう、トマトは意外と辛いツユにマッチしていた。(2005.8)
ピリ辛ねぎそばは、やっぱり赤い。ノーマルねぎそばと比べて明らかに赤い。どうやら、ラー油の赤がスープの上に浮いている様子。スープを早速一口飲むと、ねぎそばの軽いスープの中にラー油の辛み。こうやって辛くなると、スープの軽さが際だつなぁ。あと、具としてザーサイが入っていた。テール肉もいつもより多めに入っていたような気がするけれど、これは気のせいかも。
そうやって、食べ進んでゆくうちに、だんだんと舌の上に辛さが蓄積されてゆく。最初の一口はそんなに辛くなかったけれど、最後の方は少し辛目。でも、ピリ辛の名の通り、辛くなり過ぎはしない。ただ、完食後、正体不明の物足りなさを感じた。うーん、ねぎそばのスープではラー油に対して軽過ぎるのかなぁ。(2006.2)
そんなワケで、今日もつけ麺を食べるつもりで暖簾を潜ってみた。潜って、席について、おもむろにつけ麺を注文しようとすると、私の目に「冷やし塩とんこつ」の文字が飛び込んでくる。私の思考は一気に停止へと向かい、気付いたらその新メニューを注文していた。
注文後になって、私の思考は一気に回転し始める。やはり冷たいスープなのだろうか。麺は水でしめるのだろうか。もしかして、最近の流行りでアイスが乗っかっているのかも。それともかき氷入りかな。などと、回転はし始めたものの、やや空回り。そんな空回りを数百回転ほどさせた頃、冷やし塩とんこつが登場。サスガに、ちょっと時間がかかったようだ。
早速、どんぶりを眺めてみると、他の温かいラーメンと比べて少し小さめのどんぶり。その中に白濁色のスープが張ってある。早速レンゲで一口飲んでみると、意外に冷たくない。冷たいスープと言うよりは、温かくないスープと言った印象。スープにはトロミがあり、温かい塩豚骨と基本は同じように感じた。次ぎに麺を啜ると、グイッとごま油の風味が香る。そして冷たい。何故かスープよりも麺の方が冷たく感じる。麺はいつもの細麺だけれど、水で締めてありコシが強い。やっぱり、ここの麺は水で締めた方が好きだなぁ。
次は具を物色。もやし、レタス、ネギ、チャーシュー、卵。どれも麺同様に冷たい。スープの常温ぶりが際だつけれど、スープを冷やしすぎると舌が鈍感になって、より強めの塩分じゃないと満足できなくなりそうだし、この温度が丁度良いのかも。そもそも、麺を冷たく食べるという目的は充分果たしているもんね。
そんなこんなで、麺をゴシゴシと啜りこんで、スープも完食。夏本番を迎えたばかりに、このクールダウンは有り難いなぁ。まだ、新メニューとして登場したばかりだし、今後、時間を重ねるとドンドン良い方向へ変化してくれそうで、楽しみだなぁ。こりゃ、夏場は、つけ麺、冷麺、冷やしラーメンのローテーションが楽しいかも。(2007.7)