串焼き屋。コイン通りの南端にある。店内は薄暗く、木材をふんだんに使用した味のある雰囲気。至る所に「和」を感じさせる小物が飾り付けてある。店へは、入り口で履き物を脱いであがる。席は全て堀になっており、ゆったりと足を伸ばせる。カウンター9席。テーブルが6席×2、2席×2。
メインの料理は串焼き。約30種類ほど用意されている。串の味付けは、塩、タレ、ポン酢から選べる。タレとポン酢は自家製とのこと。熊本産の醤油を使っているらしい。他に一品料理も沢山あり、熊本の食材を使った料理が目立っていた。熊本から新鮮な食材を取り寄せているとのこと。
店員は皆若い。少しシャイな感じで、「大丈夫かな?」と不安になる。店のプロデュースは全てオーナー夫妻で、後は若い者に任せているといった感じ。
あと、ランチの営業は止めた様子。
店員は、こちらから話しかければ、会話してくれるが、向こうからは積極的に話しかけてこない。一人だったので、話し相手になって欲しかったのだけど、カウンター前に小物が多くて話づらく、会話が続かない。それでも自家製のポン酢や、素材や調味料を熊本から取り寄せている話を聞かせて貰った。どうやら、オーナーは熊本縁の方のようだ。ビール1杯とお酒2杯を飲んで、だんご汁にちょっと後ろ髪を引かれたけど、小一時間ほどで店を後にした。(2004.9)
しかし、その期待は、店の前に掲げられた看板で打ち砕かれてしまった。パスタやら、ムニエルやらがメニューをにぎわしている。な、なんなんだこれは。などと、うろたえつつも入店。「えっ、阿蘇のだんご汁は注文しちゃダメなの?」などと言えるわけもなく、アボカドのサラダと、パスタを注文。アボカドと生ホタテのサラダは、カレー風味のソースにからまっていて、まぁこんなモンカてな感じ。パスタもボリュームがあって味も無難、まぁ、こんなモンカてな感じ。しかし、ワザワザ、この店でパスタを食べるのがどうしても納得いかない。私の阿蘇気分は募るばかりだった……。(2005.6)