とんき 

    とんかつ専門店。場所はアルパーク東練の北側、すぐ近くにある。店舗は和を感じさせる木の造りで、少し高級なとんかつ屋さんって感じ。内装も、やはり木材がふんだんに使われていて、清潔感があふれる。とんかつ屋なのに油臭さをあまり感じない。席は厨房を囲むカウンターが9席。窓際のカウンターが3席。テーブルが4席×3。座敷のテーブルが6席×2、4席×2。

    トンカツは親父さんが揚げている。その横では息子さんらしき方がサポートしている。親父さんは常連さんの世間話の相手をしながら、他の客の様子を常に窺いつつ、トンカツも丁寧に揚げている。客層は年配男性や女性客が多く、ガッツリとトンカツを平らげるというよりも、親父さんと世間話をしながらトンカツを味わうと言った雰囲気。

    定食の内容は、トンカツ、キャベツ、ご飯、とん汁、漬け物、フルーツ。トンカツはぶ厚く、結構ボリュームがある。トンカツは塩かソースで食べる。以前は、塩はトンカツと一緒に出てきたけれど、今は備え付けの物になっている。キャベツのお変わりは無料。キャベツが無くなると、オヤジさんがヒョイっと追加のキャベツを皿に乗せてくれる。気が付いてくれない場合は、言えば乗せてくれる。ご飯と豚汁のお代わりは有料だけど格安。

    広島市西区草津新町2-15-13
    082-277-3267
    開店時間:11:30-14:15 17:30-20:45(土・祝は11:30-14:15 17:00-20:45)
    定休日:日曜日
    ※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、開店時間や定休日が変更されている可能性があります。
    駐車場:あり(満車の場合は隣のコインパーキングも可。サービス券が貰える)


    もう一言
    ふと、とんきの前を車で通りかかった。そう言えば、ここで食事したことないな。と思った瞬間、私の腕は無意識にハンドルを切り、車はとんきの駐車場へと侵入してゆく。これは神様の思し召しだ。神様はとんきでトンカツを食べなさいと言っている。少々高くても、私にはトンカツを食べなければならない義務があるのだ。などと、勝手に神様のせいにして入店。店内は満席に近い。奥のテーブルが空いていたけど、一人ならカウンターにどうぞと言われたので、カウンターに座る。カウンターはかまわないのだけど、隅っこで、目の前は物置状態。まぁ、いいか。

    神様の思し召しなので、豪勢に「特選ロースカツ定食」を注文。限定10食とのことだったけど、まだ残っていた。オヤジさんはおもむろにカツを揚げ始める。なんとなく「若造がうちの店に何をしに来やがった」ってなオーラを感じる。私が勝手に感じているだけなのでしょうけど。

    トンカツはじっくりと時間をかけて私の元へと登場。早速一切れ箸で掴むと、ジュワっと肉汁がしみ出てくる。でも、生ではない。絶妙な火加減。食べてみると、ロースの割には淡泊で柔らかい。でも、数カ所ほど強烈な脂身があった。コロモは箸で掴む端からこぼれ落ちてゆく。試しに肉だけを食べてみると、なんとも情けない味わい。仕方がないので「トン」と「カツ」に分離した物を無理矢理口の中で「トンカツ」に合成しながら食べることになってしまった。肉自体は良い物なのだけど、これじゃあ寂しいな。と思いつつも、ご飯をお代わり。ご飯は艶々としていて美味しい。やっぱり、とんかつ屋はご飯が肝心だよなぁ。その2杯目はちょっと多めに盛ってあり、お腹パンパン。帰りの運転は、居眠りとの格闘になってしまった。(2004.10)


    久々にとんきのカツを食べた。土曜の昼遅い時間に訪れたのだけれど、店内はほぼ満席。いや、土曜だからこんなに客が多いのかな。見渡すと、机に何も乗っていない客多し。今日はちょっと待たされることになるかもしれないなと覚悟しつつ、ロースカツ定食を注文。

    前回来たときは、特選ロースカツを食べたけれど、イマイチしっくり来なかったので、今回は普通のロースカツにしてみた。やっぱり、注文が溜まっているようで、厨房の中は活気良く動いているけれど、自分の元になかなかカツはやって来ない。時間をもてあましながら、厨房を覗いていると、カツを揚げるのは親父さん担当。豚汁や、かつ重の卵とじを作るのは息子さん担当。って勝手に言っているけど、この若い人は息子さんなのかな。

    そうやってボケッと厨房を眺めていると、いつの間にか私のカツができあがり、とうとうやって来た。ロースカツ、キャベツ、パセリ、オレンジ、漬け物。そして、豚汁、ご飯。ボリュームは少な目。相変わらず、剥がれの良いコロモ。肉の切れ目からは、透明な肉汁が溢れてくる。これは特選も、そうじゃないのも一緒の様子。

    で、早速かぶりつくと、堅くはないけれど、締まった食感。特選ロースカツのときは、赤身と脂身が明確に別れていたけれど、普通のロースカツは、それほどくっきりとした境目がない様子。うーん、私は普通の方が好きだなぁ。まぁ、安い人間だから、安い肉の方が舌に合うとも言えるかな。

    そうして、ヒレカツを注文した隣人と、それぞれの肉を交換してみる。ヒレカツは、ロースよりもさらにコロモ剥がれが顕著。もう、完全な「トン」状態。それでも、なんとかトンカツっぽくして食べてみるけれど、う〜ん淡泊すぎて、パサっとしている、私は普通のロースカツが一番かな。でもエビフライとカツ重が気になるな次回はコレかな。

    そうそう、毎月18日はサービスデーだった記憶があったのだけれど、店内のどこを見てもその表示が見あたらない。止めたのかな。(2006.10)