とんかつ専門店。場所はアルパーク東練の北側、すぐ近くにある。店舗は和を感じさせる木の造りで、少し高級なとんかつ屋さんって感じ。内装も、やはり木材がふんだんに使われていて、清潔感があふれる。とんかつ屋なのに油臭さをあまり感じない。席は厨房を囲むカウンターが9席。窓際のカウンターが3席。テーブルが4席×3。座敷のテーブルが6席×2、4席×2。
トンカツは親父さんが揚げている。その横では息子さんらしき方がサポートしている。親父さんは常連さんの世間話の相手をしながら、他の客の様子を常に窺いつつ、トンカツも丁寧に揚げている。客層は年配男性や女性客が多く、ガッツリとトンカツを平らげるというよりも、親父さんと世間話をしながらトンカツを味わうと言った雰囲気。
定食の内容は、トンカツ、キャベツ、ご飯、とん汁、漬け物、フルーツ。トンカツはぶ厚く、結構ボリュームがある。トンカツは塩かソースで食べる。以前は、塩はトンカツと一緒に出てきたけれど、今は備え付けの物になっている。キャベツのお変わりは無料。キャベツが無くなると、オヤジさんがヒョイっと追加のキャベツを皿に乗せてくれる。気が付いてくれない場合は、言えば乗せてくれる。ご飯と豚汁のお代わりは有料だけど格安。
神様の思し召しなので、豪勢に「特選ロースカツ定食」を注文。限定10食とのことだったけど、まだ残っていた。オヤジさんはおもむろにカツを揚げ始める。なんとなく「若造がうちの店に何をしに来やがった」ってなオーラを感じる。私が勝手に感じているだけなのでしょうけど。
トンカツはじっくりと時間をかけて私の元へと登場。早速一切れ箸で掴むと、ジュワっと肉汁がしみ出てくる。でも、生ではない。絶妙な火加減。食べてみると、ロースの割には淡泊で柔らかい。でも、数カ所ほど強烈な脂身があった。コロモは箸で掴む端からこぼれ落ちてゆく。試しに肉だけを食べてみると、なんとも情けない味わい。仕方がないので「トン」と「カツ」に分離した物を無理矢理口の中で「トンカツ」に合成しながら食べることになってしまった。肉自体は良い物なのだけど、これじゃあ寂しいな。と思いつつも、ご飯をお代わり。ご飯は艶々としていて美味しい。やっぱり、とんかつ屋はご飯が肝心だよなぁ。その2杯目はちょっと多めに盛ってあり、お腹パンパン。帰りの運転は、居眠りとの格闘になってしまった。(2004.10)
前回来たときは、特選ロースカツを食べたけれど、イマイチしっくり来なかったので、今回は普通のロースカツにしてみた。やっぱり、注文が溜まっているようで、厨房の中は活気良く動いているけれど、自分の元になかなかカツはやって来ない。時間をもてあましながら、厨房を覗いていると、カツを揚げるのは親父さん担当。豚汁や、かつ重の卵とじを作るのは息子さん担当。って勝手に言っているけど、この若い人は息子さんなのかな。
そうやってボケッと厨房を眺めていると、いつの間にか私のカツができあがり、とうとうやって来た。ロースカツ、キャベツ、パセリ、オレンジ、漬け物。そして、豚汁、ご飯。ボリュームは少な目。相変わらず、剥がれの良いコロモ。肉の切れ目からは、透明な肉汁が溢れてくる。これは特選も、そうじゃないのも一緒の様子。
で、早速かぶりつくと、堅くはないけれど、締まった食感。特選ロースカツのときは、赤身と脂身が明確に別れていたけれど、普通のロースカツは、それほどくっきりとした境目がない様子。うーん、私は普通の方が好きだなぁ。まぁ、安い人間だから、安い肉の方が舌に合うとも言えるかな。
そうして、ヒレカツを注文した隣人と、それぞれの肉を交換してみる。ヒレカツは、ロースよりもさらにコロモ剥がれが顕著。もう、完全な「トン」状態。それでも、なんとかトンカツっぽくして食べてみるけれど、う〜ん淡泊すぎて、パサっとしている、私は普通のロースカツが一番かな。でもエビフライとカツ重が気になるな次回はコレかな。
そうそう、毎月18日はサービスデーだった記憶があったのだけれど、店内のどこを見てもその表示が見あたらない。止めたのかな。(2006.10)