八幡にある中国料理店。2013年1月に五月が丘から移転してきた。場所は廣來の跡地になる。店内は、前の店をそのまま受け継いでいて、おとなしいシックな色使い。席はテーブル4席×3、2席×1。6人ぐらい座れる丸テーブルが2。あと、個室があり、6席×2、10席×1。駐車場は店の前にあり、ちょっと止めにくく、出にくい。
ランチではセットメニューが何種類か用意されている。単品で注文するよりカナリお得な値段設定で、お昼はほとんどの客がセットメニューから注文している。ちなみに休日もランチメニューを注文できる。その他にも単品メニューが沢山揃っていて、本格的なメニューから、大衆向けのメニューまで幅広いラインナップ。もちろんコース料理も用意されており、こちらもお得な値段設定。コース料理の場合は要予約。
梨花コース2800円
■前菜料理(2品選択)
棒々鶏、合鴨スモーク、牛肉たたき、ピータンの辛しソース、広東叉焼、ピータンと豆腐のサラダ、マスターのおまかせ
■メイン料理(3品選択)
八宝菜、すぶた、マーボ豆腐、海老のチリソース、鶏肉の唐揚げ、鶏肉の辛し炒め、海老の天ぷら、鶏肉の唐揚薬味ソース、回鍋肉、青菜の炒め、豚の角煮、牛肉とピーマンの細切り炒め
■点心(1品選択)
焼き餃子、海老焼売、海鮮春巻、海老蒸餃子、小籠包、キングポークの湯葉、包み揚げ
■麺・飯類(1品選択)
五目チャーハン、牛肉タンメン、地獄タンメン、あんかけ焼きそば、五目タンメン、ラーメン、鮭といくらの茶漬けチャーハン、本場汁なし担々麺
■デザート(1品選択)
杏仁豆腐、ココナッツアイス、レイシのシャーベット、ごま団子、カスタード入りココナッツ団子
竹琳コース3680円
■前菜4種個人盛り
■本日のスープ
■メイン料理(3品選択)
まとう鯛の塩味炒め、豚肉の角煮チャイニーズバーガー付、イカのピリ辛トーチ炒め、かに玉、海老の自家製XOソース炒め、マスターのおまかせ、牛肉の細切り味噌炒めクレープ包み、まとう鯛の煮込み
■点心(2品選択)
フカヒレ餃子、自家製合鴨スモークパン包み、揚げ餅餃子、大根餅
■麺・飯類(1品選択)
たらばがに炒飯、海鮮おこげ、ねぎそば、海鮮あんかけ炒飯、雪菜あんかけ炒飯、ハス蒸しご飯
■デザート(1品選択)
マンゴープリン、天使の杏仁豆腐、本日のおまかせデザート
しかし、たまに、運良く時間がとれることがある。そんなときは、竹琳の麻婆豆腐にどっぷり浸かって、心ゆくまで堪能することにしている。そんなワケで、今日も麻婆豆腐にどっぷりと浸かって、全身が麻婆豆腐まみれになった気分で、一心不乱に麻婆豆腐を食べてきました。そのガシッと濃厚な麻婆豆腐を口に入れた瞬間、何かがはじけ飛んだように食欲が全開になり、気がついたら、ご飯をお代わりした上に全部平らげてた。口の中に残る山椒のピリリとした余韻がまた憎からずや。(2005.1)
で、とにかく車を停めて、店へと入る。入りがけに日替わりの内容を見たら、エビチリ。おぉ、久しぶりのエビチリ。ここのエビチリは大好きで、日替わりがエビチリだったら、とにかく優先的にそれを食べるようにしてるんだよね。と、ほくほくしながら席に着く。で、メニューと睨めっこする事だいたい3秒。汁なし担々麺を発見。噂は本当だったんだ。
これは大問題。久しぶりのエビチリを優先すべきか、それとも新顔の汁なし担々麺を優先すべきか。私は脳みそをフル回転させて、どっちを食べるべきかを検討する。そうして、汁なし担々麺を選択。だって、これでエビチリ食べたら、明日も竹琳に来ちゃいそうだもん。まぁ、それはそれで良いのかもしれないけどね。
注文後、まずは前菜。棒棒鶏。キュウリの上に蒸した鶏肉が二枚。その上に白ごま油とタレで和えたきざみネギがタップリ乗せられて、なんとも美味しい。次のスープは、なんだかいつもと違う味。魚介類っぽいなと思っていたら、底にエビを発見。そっか、エビの風味だったんだ。
そのスープを飲んでいると、担々麺の登場。一緒にご飯と漬け物も運ばれてきた。で、担々麺を観察してみると、ラー油やタレが器の底にタップリひかれ、その上に麺が鎮座している。麺の上には肉そぼろ、きざみネギ、白髪ねぎ。きざみネギはアサツキのように細いタイプ。それを早速混ぜ混ぜして、最初の一口は、やっぱり山椒の風味。嬉しいね。
ラー油の辛さは充分。もし足らなかったら、備え付けのラー油を投入しようと企んでいたのだけれど、その必要はなかった。麺は少し柔らかめ。もうちょっとシコシコと食感の強い方が好きかも。食べ進むと、山椒は大人しく後ろに回り、もっぱらラー油と旨味が訴え続けてくる。なんとなく、豆板醤のような発酵物の調味料を感じたような気もする。
麺を啜りながらご飯も食べ進めたけれど、やっぱり、最後の肉味噌にご飯を投入して食べてみた。うん満足。「きさく」とは違う汁なし担々麺だけれど、これはこれで好きだな。
ここで食べてみて、汁なし担々麺に対する私の好みが定まってきたかな。山椒はあくまで最後の仕上げで、旨味辛味は他の調味料で完結しているのが一番の好み。でも、もう少し山椒が入っていても良いかも。そう、麻婆豆腐と同じぐらいの量がいいな。花椒が欠片ごと入っているのじゃないかなと思うような、がしっとした風味が担々麺でも味わえたら最高だなぁ。(2008.3)
そんな殊勝な気分も、料理が出てきたらコロッと忘れてしまう。前菜はベビーホタテのピリ辛炊き。それをしんみり食べていたら、麻婆豆腐の登場。続いて、ご飯とスープも登場。麻婆豆腐は、いつものごとく黒みがかかっている。それをレンゲですくって食べると、ガツンと山椒の風味。これが大好きなんだよね。
引き続き、ガツガツと麻婆を食べる。ネギのシャキシャキ感。しめじらしきキノコのコリコリ感。そうして、山椒のつぶにあたったときの爽快感。豆腐は絹で、すこし崩してある。豆板醤のような発酵調味料の風味。もちろん、たっぷりのラー油。美味しいなぁ。
そうなんだよね。私は豆腐と挽肉以外の食感の入った麻婆豆腐が好きなんだよね。よその店でもカシューナッツの入った麻婆とか、白菜と豚バラの入った麻婆とか、そんなのが大好き。竹琳の麻婆は、目立って王道から離れることなく、そういう違いがちゃんと見えるところが好きなんだろうな。ホント、飽きないです。
実際には、そんなコトを考えるヒマもなく、あっという間に麻婆完食。いや、ホント、ここの麻婆は食べ始めたら我を忘れちゃうんだよね。そうして、最後に杏仁豆腐を食べてごちそうさま。まぁ、敢えて問題点を挙げるとしたら、やっぱり辛いのが苦手な人には無理だろうなぁ。(2008.7)
早速お粥を食べてみると、ほんのりショウガの風味。やさしい塩味。もちろん熱々。お米がトロトロに砕けて、他にも何かの実が入っている。この実が絶妙。更に、前菜のアサリをお粥に乗せて食べてみる。これもうんまい。後で調べてみると、正体不明の実はハトムギとのことだった。
それだけで満足するわけもなく、お次は唐揚げと春巻きの登場。間を置かずに湯麺の登場。湯麺のスープ、ちょっと塩味が強いけれど美味しいな。いや、お粥に馴らされたから、塩味が強く感じただけかも。
そうするうちに、点心も運ばれてくる。シュウマイと蒸し餃子。なんだコレ。めちゃくちゃボリュームがあるじゃない。点心セットってこんなにお得だったんだ。いつも麻婆豆腐ばかり食べていたから、知らなかったよ。食後は、杏仁豆腐で締めて終了。参ったな、またお気に入りのメニューが増えちゃったよ。(2010.4)
で、数分後、厨房の奥でマスターが咳き込んでいる。その咳き込みが伝染するかのごとく、スタッフがどんどんと咳き込みはじめた。風邪でも流行っているのかなとノンキにぼんやりしてたら、女性スタッフが咳き込みながら私の麻婆豆腐を持ってきてくれた。えっ、もしかして麻婆豆腐から立ち上る湯気にむせてたの。
おそるおそる麻婆をのぞき込むと、あきらかにいつもとは違う色合い。黒い具と茶色に染まった豆腐が、ラー油の中で泳いでいる。で、思い切ってパクリと一口。カナリの辛さ。私の辛さ耐性の限界に近い。その後は、ご飯、総菜、スープなどと三角食べをしながら麻婆を食べ進む。辛かったけれど、これは美味しい。次回は、汁なし担々麺の劇辛にしてみよう。(2012.4)
想像するに、麻婆豆腐はタップリのラー油が辛さをマイルドにしているのではないだろうか。もちろん、ラー油だって辛いけれど、それを上回る辛さと合わされば、全体の辛さを引き下げることになるはず。それに、汁なし担々麺は逃げ場がない。麻婆豆腐のときは、ご飯、総菜、スープと三角食べしたけれど、汁なし担々麺はご飯のみ。どんどん口の中にダメージが蓄積されていく。もう二度と汁なし担々麺の劇辛は食べません。ごめんなさい。
ちなみに、汁なし担々麺の劇辛は、きさくの燃麺ぐらいの辛さに思えた。燃麺が食べられる人ならオーケーではないかな。(2012.4)
で、10分ほど待って着席。メニューを見ると、移転前より少し値上がりしている。これは仕方がないかな。メニュー構成には変化なし。いつものメニューで少し残念感があるものの、ホッとしてしまう。注文は、もちろん、いつもの麻婆豆腐。ここのところ劇辛に撃沈していたので、おとなしく中辛。
まずは、前菜の登場。エビと香草。パクチーの香りがブンと鼻をぶん殴っていく。美味いな。で、麻婆豆腐が登場。パクリと一口いただくと、ガツンと辛い。私ごときのレベルでは、これでもカナリ辛い。でも美味い。白飯に乗せてガッツリとかき込む。うめぇ。
一緒に出てきたスープは、少しピリ辛。なのだけど、私の口内は辛さのインフレ状態なので、全く意味をなさない辛味。むしろ、辛さに弱ってきた舌の逃げ道としてちょうど良かった。
そんなこんなで、麻婆豆腐も完食。デザートの杏仁豆腐で締めて終了。移転しても、いつもの竹琳さんでした。ただ、箸置きの南京豆がなくなったのがチト残念。(2013.1)
まずは胃を労るスープ。具は干しエビと冬瓜。次に生春巻き。そうして、お粥と共に冷麺の登場。麺は名前の通り緑色で、昆布が練り込んであるとのこと。具はレタスと錦糸卵のほかに、数々の海藻が盛りつけられている。これは、胃袋から癒やされるね。少し疲れていたし、冷麺にして正解だった。でも、この夏のうちに、豚レバーニラと冷やし汁なし担々麺は食べておかないと。(2013.7)
フカヒレ丼はそんなに待たされずに登場。見るとどんぶりにたっぷりの餡。その中にフカヒレが大きくゴロンと鎮座しているのが見える。早速、一口食べると、さすが竹琳。この餡はご飯が進むよ。そういえば、ここでは中華丼とか天津飯とか餡かけものの丼を食べたことってなかった様な気がする。
で、肝心のフカヒレは、もちろん美味しい。美味しいけれど、お昼に丼でかき込むのはちょっと悲しい。やっぱりゆっくり食べたいよね。ちなみに、ボリュームは多めで、食べきるとお腹いっぱいになっちゃった。さぁ、次こそ中国菜炒め定食だぞ。(2014.6)