佐伯区役所近くにある居酒屋。ご夫婦（たぶん）二人でこぢんまりと営まれている。店内はちょっと暗めで落ち着いた和の雰囲気。板張りの座敷が４席×７。入り口付近のテーブルが約10席あるけど、こちらはあまり利用されていないようだ。
お任せコースがおすすめで、1500円からある。腹具合に応じて、相応の値段で相談するのがよい。1500円でも結構なボリュームがある。例を挙げると、1500円で、茄子田楽、魚の塩焼き、野菜の煮物、炙りタケノコ、もつ煮込み、魚のアラ煮。内容は日により変動するけど、だいたいはこんなラインナップになる。一つ一つの量は少なめで、品数が多いのが魅力的。
酒類は芋焼酎がおすすめで、さつま白波の黒麹。湯割りの場合は、黒じょかが用意されている。日本酒も、そんなに種類は多くないけど、良いところを揃えてある。
少し寒かったので、お酒は燗。もちろん、だし巻き玉子も注文。そんなに待たされることなく、燗酒の登場。突き出しはタケノコの木の芽和え。春を満喫。そうして、だし巻き玉子はちゃんと簾の跡が付いて、綺麗に整っている。パクリとほおばると、熱々の玉子がシッカリとダシを含んでいて、甘すぎず、辛すぎず、絶妙な酒のアテ。
ここで友人が合流し、茶碗蒸しも少し頂いた。やっぱり、ダシが絶品でこれも良い酒のアテ。こうなると、もう親子丼を食べるしかないと、本日は玉子づくし。小さめをお願いしたので、小ぶりの丼で登場。これまでと同じベースのダシなのかな。親子丼用にカスタマイズされていて、甘みが強い。程よい半熟で、ご飯との絡みもほどよく、最後は卵かけご飯状態。うん、満足です。お昼もやってくれたら、親子丼食べに通っちゃいそう。(2012.4)