閉店 濱屋 (はまや)
廿日市商店街にある居酒屋。入り口直ぐに生け簀があり、新鮮な魚が楽しめるのがウリ。店内は長細く、カウンターが8席、4席。テーブルが4席×2。2階にも席がある。以前、この店舗の半分ははつかいち巴里食堂だったけれど、客席から見る分には、その名残はほとんど残ってない様子。二階への階段の位置も変わっているようだし、大改装したのだろうか。
時間帯によっては、店主一人で切り盛りしていることもあり、客が集中すると少し回転が悪くなる様な気がするけれど、意外に待たされないのは驚き。余裕があれば、店主が出てきて、アレがお勧めだよ、これがお勧めだよと助言をしてくれる。物によっては、信じられないほど安い品もあり、上手に使えばカナリ安く飲み食いが出来る。
巴里食堂の店舗と合体しているとの話を聞いていたので、少し懐かしさを抱きつつ、扉を開ける。まず目に飛び込んできたのは、生け簀。これは昔もあったのだろうか。店内は、思っていたよりも様変わりしていて、懐かしさのかけらも甦ってこない。少し残念。
迎えてくれた店主は、一人きり。客も一人もいなく、かなり寂しい感じ。昔は狭いところにギュウギュウに客が詰まっていたのに、どうしたのだろう。でも、そんなコト訪ねるわけにいかないので、とりあえず腰を落ち着けてビールの注文。
本日のメニューは、大きな看板に書き込まれてある。その看板を店主がよっこらせと持ってきてくれた。刺身の盛り合わせ、サンマの塩焼きを注文。付き出しとして出てきたジャコおろし、モツ煮込みはビールが進む。更に、げその天ぷらも追加注文。刺身はどこか雑で、塩焼きも家庭の焼き方と変わりなく、ゲソも立派な身のワリにはB級的な揚げかた。でも、技が巧みな料理よりも、こういうのが美味しく、会話も弾むんだよね。(2005.10)