宮島街道沿いにあるお好み焼き屋。以前、でっちがあった場所に入っている。店内は、でっちの頃の間取りをそのまま使用し、カウンターにお好み焼きの鉄板を新たに配置している。カウンタ席が12席。テーブルが4席×3。上がりの座敷が4席×4。全ての席に鉄板はなく、お好み焼きは、持ち運べるミニ鉄板で食べることになる。
お好み焼きは、鉄板に生地を引き、昆布粉を振りかけ、キャベツ、タマネギを乗せ、調味料をふりかけ、魚粉、天かす、もやし、豚肉の順に乗せていき、すぐにひっくり返す。生麺の場合は、少し焼いた頃に茹で上がるよう調整して茹でる。茹であがったら鉄板に出し、丸く整形し、油を差し、調味料を振りかけてしばらく焼いたあと、本体と合体。ほんの少し焼いてから、卵を鉄板にかちわり、丁寧に広げて本体を乗せ、しっかり火を通してからひっくり返し、ミニ鉄板に乗せた後、ソースをハケで塗り、コショウ、青のり、白ごまで完成。そばは、生麺と蒸麺が選べるようになっている。ソースはオタフク。
お好み焼きはミニ鉄板に乗せられて出てくる。開店当初はヘラがなかったが、現在ではちゃんとヘラが付いてくる。生麺を選んだ場合は、とってもパリパリに仕上げてあるので、箸では非常に食べづらい。ヘラが用意されたのは、とっても嬉しいことだ。土日祝は終日禁煙とのこと。
店舗は、以前とほとんど変わりなく、そのまんま。外装などは、まだ工事中なのではないかと言うほど。大きな違いは、カウンターにあった壁を撤去して、客席側から厨房の様子が丸見えにしているところ。やっぱり、お好み焼きは、調理している姿が見えた方がしっくり来るもんね。
で、早速注文。そばが生麺か蒸麺を選べると言うことなので、もちろん生麺を選択。時間がかかる旨を確認されたけど、やはり生麺が良いもんね。
調理風景を見ていると、どうやら、お好み焼きは、生地をひいてキャベツを蒸し焼きするところまでは、客の入りを見てあらかじめ作っている様子。生麺を選んだ場合は、そこから麺を茹で始めて、更に鉄板の上で時間をかけてパリパリに焼き上げている。だから、焼くのにかかる時間は、そばの調理時間がほとんどで、言うほど待たされることなく、お好み焼きが出てくる。
登場したお好み焼きは、ミニ鉄板に乗せられている。ヘラがないので、箸で切り分けようとすると、とんでもない堅さ。そばがパリパリに焼いてあるので、どうにも切り分けにくい。そのせいか、どうしても食べていてバラバラになってしまう。ましてや、私はお好み焼きを箸で食べることになれていないので、ぶきっちょに崩しながら食べるしかなかった。うーん、このお好み焼きをヘラで食べたら、とっても美味しいだろうな。残念だなぁ。(2006.5)
客は少なかったけれど、お好み焼きの焼きが上がり時間は、以前とそんなに変わらない。落ち着いてきて、あらかじめお好み焼きの準備をしていないのかも。あと、ミニ鉄板は変わらないけれど、ヘラが付いてくるようになった。これは嬉しいな。もしかしたら、前回も、お願いすれば出してくれたのかも。
早速、ヘラでお好み焼きを食べると、やっぱり箸と印象が違う。きしめんは、なんとも不思議な印象。平たい麺にちょっと弾性のある食感は、うどんとは全く違って、好き嫌いと慣れのお話になってくる。ワザワザきしめんである必要は、私にはないかな。それと、大葉は失敗。この強い香りはお好み焼きらしくないなぁ。まぁ、これも好き嫌いなのでしょうけれど。
ともかく、ヘラで食べられるようになったのは嬉しい。これなら、次回は、生麺のそばを食べたいな。(2006.6)
で、肉玉そばイカ天入りを注文。そばは生麺にしてみた。お好み焼きの焼き方は、かなりシステマティックになっている。効率の良い焼き方。提供も早いし、時間のない昼時には使い勝手が良い。いろいろなセットメニューが用意されているのも人気なのだろう。そういえば、きしめんは姿を消していた。独自性よりも、効率を優先すれば当然だと思う。(2013.10)