閉店 せっせ
閉店されましたが、店主は八本松店におられるとのこと。
お好み焼き屋。広電の商工センター入り口横にあるビルの二階にある。偶然通りかかる可能性は皆無の立地条件。その客層は、近所のサラリーマンや学生になるようす。店の入り口は大きく開け放たれ、メニュー表が張り出してある。そのメニューを確認して入店すると、意外に広い店内には、テーブル席が2席×2、4席×4。鉄板席はない。
店はおっちゃんが一人で切り盛りしている様子。鉄板で食べることは出来ないけれど、持ち運びの出来る小さな鉄板にお好み焼きを乗せて出す。お好み焼きは、シンプルで薄めの味付け。とっても丁寧に焼かれていて食べやすい。そばは細めのゆで麺、蒸し麺から選べる。ゆで麺と言っても、生からゆでているわけではない。ソースはオタフク。仕上げには、胡椒と青のりが振りかけられる。各テーブルには紅ショウガが置いてあり、自由に使える。
店内の壁には色んなものが張り巡らされているけれど、一番目立つのは色紙。その色紙には、店の名物「チャレンジャー」の完食者の名前が記入されている。チェレンジャーは、肉ダブル、野菜ダブル、卵3つ、そば8玉のビックサイズお好み焼き。女性の場合は卵2つ、そば5玉になる。40分以内に完食すると無料。失敗すると2000円。意外に女性の完食者が多い。
それは分かっているのだけれど、入り方が難しい。私は、広電の上り側のホームから、ビル方面へ向かう細い道を通って、ビルの中に入り、そこからエレベーターで二階へ上がった。このエレベーターを降りると、ぷーんとお好み焼きの匂いが香ってきたので、それを頼りに歩いてゆくと、すぐに店の場所が分かった。
店を外から見た印象は、とっても狭そう。きっと、鉄板に僅かな席だけのこじんまりとした店なのだろうなと、のれんを潜ると、意外に中は広い。テーブル席が数席並び、鉄板はその奥に陣取っている。見ると、各テーブルには鉄板はなく、奥の鉄板に椅子はない。これは皿のみの店かと思ったけれど、鉄板の上には、持ち運びの出来そうな小型鉄板が数個並んでいた。私は安心して、机に座り。いつものように、肉玉うどんのイカ天入りを注文。
すると、威勢の良い返事と共に、主人がお好み焼きを焼き始める。ビックリしたのは、店の主人が、作りかけのお好み焼きを指さし確認しながら焼いていること。やっぱり、広電の従業員が沢山訪れるから、そんな癖が付いたのかな。
お好み焼きは、非常に整った形に焼き上げられ、それが持ち運びの出来る鉄板に乗っかって出てくる。丹念に押し焼きされていて、キャベツ本来の味が際だつ、あっさり目の味付け。これはソースタップリ派には物足りないかも。でも、私には丁度良く、素早く完食。うーん、これはちょっと、量は物足りないかも。(2006.10)