閉店  里の家 

    佐方の隠れた場所にあるラーメン屋。店舗は普通の住宅の一部を改装している。店内はこぢんまりとしていて、カウンターが5席。あがりの座敷は、ほとんど居間のような状態で、5人ほど座れる。

    ラーメンは、豚骨ベースの細麺。油がほとんど無いが濃厚なスープで、旨味がかなり抑えられている。具はチャーシュ、玉子半分、きざみネギ、キクラゲ、ニンニク。チャーシューは脂が全くなく、赤身のチャーシューでシッカリとした食感。玉子は煮玉子ではなく、普通の茹で玉子。ニンニクは細かく刻んで炒めてあり、粉末状になっている。

    廿日市市佐方4
    開店時間:17:00-20:00
    定休日:日曜日、祝日
    ※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、開店時間や定休日が変更されている可能性があります。
    駐車場:あり


    もう一言
    佐方の少し隠れた場所に、ラーメン屋があると教わって、ずっと気になっていた。でも、なんど訪れてみても開いている様子がない。よくよく調べてみると、平日の夕方の数時間しか営業してないらしい。そうやって、時は流れて、とある日の夕方、ふとちょうど良い時間が取れたので食べに行ってみた。

    お店に入ると、店主の小母さんは少し驚いた表情をしている。そりゃそうでしょう。この立地条件で、フリの客が来るコトなんて滅多なコトじゃないはず。でも、小母さんも直ぐに気を取り直したようで、とにかくラーメンを注文。さぁ、どんなラーメンなのだろう。店内に入っても、あまりラーメンの香りがしないのが気になる。

    注文後、早速ラーメンに取りかかる。様子を見ていると、スープはちゃんと豚骨から取っている様子。すみません、あなどってました。軽く見てました。私を許してください。ってな気分。

    どんぶりに元ダレを張り、そこにそのスープを注いでいく。その際に、カスが入らないよう、網をどんぶりの上に持ち、そこから注ぐ。なんとなく、九州っぽいイメージ。そうして茹であがった麺をどんぶりに投入して、具を配置して完成。

    早速そのスープを飲んでみると、なんとも濃厚。しかし旨味が抑えられている。きっと脂がほとんど無いからだろうな。旨味の強いラーメンに慣れていると、この味はきつい。でも、何やらクセになりそうな予感。これは何回か食べないと、本当の美味しさは分からないような気がする。

    麺は細め。チャーシューは赤身で、シッカリと締まっている。玉子は普通のゆで卵のようだし、なんともストイックな印象。そうして、上から振りかけられているのはニンニク。細かく刻んで炒めてあるので、粉末状になっている。これはカウンターにも備え付けられていて、自分の好みで追加できる。でも、デフォルトがちょうど良い風合いなので、追加せずに完食。ラーメンの素性は、おそらく九州の方だと思う。周りの情報では、熊本ラーメンではないかとの話もあるが、未確認。(2008.5)