閉店 炎 (えん)
炎
コイン通りにあるお好み焼き屋。縦に長い店内には、鉄板付きのテーブルが4席*5。鉄板のカウンターが5席。鉄板上はお姉さんが取り仕切っている。
お好み焼きは、生地に魚粉をかけ、キャベツ、だし汁、天かす、もやし、豚肉と乗せて、つなぎの生地をかけて鉄板に油を引いてそこにひっくり返す。押さえることなくジックリ焼く。強火で焼いているので、肉はこんがりとした焼き上がり。
麺は茹でた後、鉄板に出して形を整え、ケチャップをかけ、塩、コショウを降りかけて軽く絡めて、油をかけて少し焼いた後ひっくり返す。そばにもケチャップを使うのは珍しい。しばらく焼いてからガーリックパウダーを、かけて玉ねぎを乗せて少し焼いてから本体と合体させる。
中たまごの場合は、麺を鉄板に出した後、ケチャップをかけて絡めて、調味料、油をかけてひっくり返して、また油をさす。そして上に生卵を落として、黄身をヘラでかき混ぜてしばらく放置。最後に卵が半熟のままガーリックパウダーを振りかけてタマネギを置いて少し焼いてから本体を重ねる。
卵はかなり大きめ。デフォルトではソースは少な目。仕上げに青のりとすりごまが降りかかる。そばは生麺。ソースはカープソース。マヨネーズは、お願いすれば予め掛けてくれる。
特徴としては、サルサやショブリなど、変わり種のトッピングが多い。トッピングの組み合わせを色々提案されているので、試していくのも面白い。お好み焼き以外にもサイドメニューが豊富で、夜は居酒屋としての利用も出来る。
お好み焼きは、ほどほどの時間で登場。早くもなく、遅くもなくと言った印象。ソースが少な目だけれど、ソース以外の味付けもされているので、追加する必要は無かった。もやしはヒゲが多い品種なのかな、とっても切りにくい。あと肉のこんがり感は結構好きかも。でも、全体的に非常にノーマルな味わい。次回は、変わり種のトッピングを試してみようかな。和牛ショブリとホルモンがとっても気になる。(2007.10)
今回のお好み焼きは、時間がかかっての登場。少し焼く時間を長くしたのかな。うっかり、テーブルのガスをずっと付けっぱなしにしていたので、もう熱々状態。やってきたお好み焼きがジュウジュウ言っている。慌てて火を消したけれど、手遅れの様子。失敗失敗。
で、早速食べてみる。前回は、もやしが気になったけれど、今日は全く気にならなかった。もやしにシッカリ火が通っている様子。それで、焼き時間を長くしたのかな。それとソバにして大正解。ここのソバの焼き方は、かなり好み。次回からもソバにしようっと。あと、生地が結構固い。これは初めから固いのか、それとも鉄板を熱しすぎて焼け過ぎちゃったのか。どっちなのかは判別不能。
アボカドを食べてみる。アボカドは、やっぱりアボカド。お好み焼きと一緒に食べる必然性は全く感じない。まぁ、話のネタかな。そのアボカドの上から掛けられたマヨネーズが、意外に美味しい。普段はマヨネーズを掛けることないのだけれど、これは美味しい。もしかして、市販でなく手作りなのかな。今度はノーマルのお好み焼きに掛けて貰うのもいいかも。でも、マヨネーズを掛けるとビールが飲みたくなるんだよなぁ。
肝心のサルサは、やっぱりサルサ。お好みソースが薄めなので、サルサの印象が強い。サルサがかかっているところを食べると、もう完全にお好み焼きとはかけ離れた世界へと誘ってゆかれる。戻って来たかったら、サルサのない部分を食べればよい。まぁ、一枚で二度美味しいということかな。
サルサは美味しいけど、やっぱり私はノーマルのお好み焼きがいいな。値段的にもその方が優しいしね。でも、たまに気分転換でこういうのを食べるのも楽しくて良いな。(2008.3)
で、麻婆豆腐。そばかうどんかを聞かれたので、逆にどっちが良いのか聞き返してみると、うどんとのこと。なのでうどんを選択。どっちを選べば麻婆豆腐に合うかなんて、私に分かるわけがない。そうして、遠くから麻婆豆腐を焼く光景を眺めてみる。すると、なぜか角餅を出してきて焼き始めたではないか。なんと、麻婆豆腐にはお餅が入るのである。などと、びっくりしていたら、あれは豆腐ではないかとのツッコミが入った。ご尤もであるが、お好み焼き屋で四角くて白い物体を見たら、誰だってお餅だと思うんじゃないかな。
そうして焼き上がった麻婆豆腐が私の元に運ばれてきた。見た目は普通のお好み焼き。でも私は知っている。この中には豆板醤やら花椒油やら豆腐やらが入っているのだ。えいやっとヘラで一口切り分けると、麻で辣な中身が登場。ああ、確かに麻婆豆腐だよ。でも確かにお好み焼きだよ。ミンチ肉は入っていたけれど、そういえば豚バラって入ってたのかな。そんな基本的なこともうっかり見逃すほど、私は麻辣に心奪われてました。いや、案外いけますよ。(2011.9)