としのや五日市本店 

コイン通りにあるお好み焼き屋。ここのお好み焼きは、広島県府中市発祥のもので、広島市近辺のものとは違った、独自の材料と焼き方になる。

店内は、入って左手に広い調理場があり、その鉄板前に5席。右手にあがり席が堀の鉄板付きで4席×4。鉄板のないテーブルが2席×2。鉄板のないテーブルには、持ち運びの出来る小型鉄板に乗せられて出てくることになる。あと、お好み焼き以外にも居酒屋メニューが豊富。

お好み焼きは、生地を引き、そこに削り節、細めにきざんだキャベツ、天かすを乗せていく。もやしは入らない。別にソフト麺を鉄板に出して、軽くほぐしてから本体の上に乗せる。そうして、その上からミンチ肉を乗せて、卵をそのまま落とす。以前はこれが溶き卵だったはずだけれど、焼き方を変えた様子。そして最後につなぎの生地をかけてひっくり返す。

そうしてしばらく焼いていると、お好み焼きから油が染み出してくる。これはミンチから出たもの。これぐらいまで焼けたら軽く押さえ焼きをして、またしばらく放置してシッカリ火を通す。最後にもう一度ひっくり返して、小型鉄板に乗せ替えてハケでソースを塗り、味の素、青のりで完成。ソースはカープソースをベースに少しブレンドしているとの事。

その姿は、丹念に押し焼きするのでとっても薄く、その分面積が広い。キャベツの隙間に玉子が絡まり、中はフワッ。ミンチと麺で外はカリッと仕上がっている。なんとなく関西のお好み焼きを彷彿させられるけど、全然別物。あと、マヨネーズも一緒にでてくるので、好きなだけかけて食べる事が出来る。

お好み焼きの宅配もある。1000円からで、注文専用の電話番号は、082-299-1048。なお、配達用のお好み焼きは、店内で食べる場合と値段が違う。

佐伯区五日市中央5-1-10
082-299-1048
開店時間:11:00-14:00 17:00-23:00
定休日:無休
※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、開店時間や定休日が変更されている可能性があります。
駐車場:6台


もう一言
噂に聞いていた府中のお好み焼き。聞くところによると、ミンチが入るとの事だけれど、それ以外の事は全く不明。かといって府中市は遠く、なかなか食べに行く機会はなかった。それでも、いつか必ず食べに行ってやると思っていたら、思いがけず向こうからやって来た。なんというラッキー。

で、喜び勇んで店へ行ってみるとシャッターが閉まっている。ありゃりゃ定休日に当たっちゃったよ、と別の曜日に行ってみたら、やっぱり閉まっている。おかしいなと思っていたら、お昼の営業はやっていないとのこと。仕方がないので、あらためて夜に訪れてみた。

店に入ると、お兄さんが威勢良く声かけしてくれる。カウンターは人が多く忙しそうだったので、奥のテーブル席に座ってみた。座ってみて、周りを見渡すと、あったあった「府中焼き」。その説明を読んでみると、「ミンチを使う もやしはいれん ぶち押さえる 外はカリッ中はフワッと焼く」なるほど、もやしを入れないんだ。へぇ。

で、早速、お好み焼きを注文。肉玉うどん。居酒屋メニューが気になったけれど、車で来ていたのでガマンガマン。鳥皮ポン酢なんて食べちゃうと、無意識のうちにビールを注文しちゃいそうだもん。で、注文後は、少し手持ちぶさた。焼き上がるのに時間がかかるのかな。少しまってお好み焼きの登場。

お好み焼きは、小さな鉄板に乗って出てきた。もちろん熱々。そうして、手渡されたヘラでサクッと食べてみると、確かにふんわり。なぜふんわりなのだろうと、不思議に思いながら食べ進むと、その正体が分かった。そうか、玉子がキャベツに絡んでオムレツのようにふんわりと焼き上がっているんだ。これは関西のお好み焼きがキャベツに生地でふんわりと焼き上がっているのと、同じことなんだろうな。

で、お隣さんの肉玉そばをちょっと味見。うどんよりも芳ばしく焼き上がって、そばはパリパリ感が強い。これは、うどんよりもそばの方が相性良さそう。ミンチから出る脂がそばをカリカリにしているのかな。次回はそばを食べてみよう。でも、お好み焼きだけじゃなくて、居酒屋メニューも食べたいな。今度は歩いてきて、絶対にビールを飲んでやるぞ。(2008.3)


歩いて食べに来ようと誓って約半年。やっと望み通り歩いて来ることが出来た。歩いてきたからには、ビールである。もう、お好み焼きは放っておいて、とりあえずビール。歩いてきたので、のどカラカラです。

で、ビールでのどを潤したら、やっぱりお好み焼き。前回の反省を踏まえて、今日は肉玉そばを注文。お好み焼きを焼いている姿を見ると、ビックリするほどの油。お好み焼きから、したたるように油がしみ出している。これはミンチ肉から出ている油とのこと。この油で麺のサクサクパリパリ感がでるのだな。

焼き上がったお好み焼きは、小型の鉄板に乗せられて出てきた。これは前回と同じ。前と違うのは卵の使い方。確か、前回は溶き卵を使っていたような覚えがあるのだけれど、今回は卵をそのままお好み焼きに乗せていた。

肝心のお好み焼きは、やっぱりサクサクのパリ。ミンチから出た脂で揚げるように焼かれたソバは、意外にサクサク感が出ている。もっとパリパリとしているかなと思っていたけれど、これはこれで美味しい。ビールが進む。そんなわけでビールのお代わりをして、お好み焼きも完食。次回はまたうどんを食べようかな。うどんとそばを交互に楽しむ事になりそう。(2008.8)


以前は夜営業のみで、お昼は配達だけだったけれど、いつの間にかお昼の営業も始めたとのこと。なので、食べに来てみた。店に入ると、隣の配達用店舗から店員がやって来て、注文を取っていく。店舗内の鉄板は使わないのか、火も入っていない様子。そうして、注文後は完全にほったらかし。ノンビリとお好み焼きが焼けるのを待つのみ。って、それはどこのお好み焼き屋も一緒か。

で、かなり時間がかかってお好み焼きの登場。丸い小型鉄板に乗せられている。まるで、隣の配達用店舗から、お好み焼きを配達して貰っているような感覚。これって、事前に電話注文しておいても良いかも。肝心のお好み焼きは、いつもの府中のお好み焼き。特に変わりはない。ただ、何となく淋しいな。(2013.4)