典型的なおばあちゃんのお好み焼き。客層は近所のなじみの人ばかり。店内は狭く、5人以上入るとかなり窮屈。鉄板は詰めて3席ほど。
お好み焼きは、鉄板に油引き、生地を引く。そこに削り節と魚粉を混ぜたものをふりかけておき、うどんはこの段階で鉄板に乗せる。こちらにも油をさす。そうして、生地にキャベツ、もやしを乗せる。もやしはタップリでキャベツと同じぐらいのカサになる。そうして、天かす、とろろ昆布、肉を乗せてひっくり返す。
そばの場合はしばらく焼いたところで、水で濡らして鉄板へ出して油をさし、そのまま焼く。そうして、こまめに本体の様子を見ながら強火でしっかり焼き続ける。最後にシッカリ押し焼きして麺と合体。卵は鉄板にかち割った後、黄身をちょんとヘラで潰して本体を乗せる。すぐにひっくり返すので半熟状態。そうして、ソースをタップリ塗り、青のりで完成。そばはソフト麺。ソースはオタフク。ビールを飲みたい人は、近所の自販機で買ってくること。
で、今日も肉玉うどんイカ天入りを注文。相変わらずの大量もやし。最後に押し焼きもするので、かなりシットリの仕上がり。このシットリとしたお好み焼きには、やっぱりうどんでしょう。野菜からしみ出た水分がソースと絡まって、あり得ないほどの汁気。もう、お好み焼きは飲み物です状態。うどんを啜るようにお好み焼きを端から攻めていくと、肉玉うどんのB級感に酔いしれてしまう。「小母ちゃんの作るお好み焼き」の王道だね。(2009.3)
でも、今日はビールなしでお好み焼き。もちろん、Tシャツも短パンもなし。窓から吹き込む風がひんやりとしていて、鉄板前でも暑くはなかった。そんな中、もやしタップリなヤツをホフホフといただく。相変わらず、飲み物のようなお好み焼きだった。(2013.10)