閉店  ゆき食堂 (ゆきしょくどう) 

    宮島街道沿いの古い定食屋。ここに定食屋があることを知っている人は多いが、実際に入ったことのある人は少ない。そんなオーラを醸し出す店構えは、あきらかに昭和の残滓を残している。店内は、形の違うテーブルや椅子がひしめき合い、テーブル席4席×4、大きく背の高いテーブルが6席、カウンターが3席。

    店に入って直ぐのトコロに一品料理の陳列棚がある。そこから好きなおかずを取り出して、ご飯とみそ汁を注文する。あと、中華そばを注文する客も多い。とんこつ醤油のラーメン。忙しい時間帯は丼物は作らない。

    広島市西区井口5-35-7
    082-278-3976
    開店時間:10:00-17:00
    定休日:日曜日、祝日
    ※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、開店時間や定休日が変更されている可能性があります。
    駐車場:有り


    もう一言
    久々に、本当に久しぶりにゆき食堂でお昼を食べた。店内は人が多く、空いているテーブルはふたつだけ。見ると、全ての客が中年男性。その全員が、それはもう見事に店の雰囲気にとけ込んでしまっている。

    早速、おかずを取りだそうと棚をのぞくと、「だし巻き玉子」「煮鯖」「焼き鯖」「コロッケ」「げそ天」「鶏肝の煮詰め」「なすびの煮物」などが目に入った。だし巻き卵も食べたいけれど、大きすぎるので、鶏肝となすびを選択。それにしても、この鶏肝、ビール飲みたくなっちゃいそうだなぁ。

    そうして、中めしとみそ汁を注文して席に着く。もちろん、直ぐにご飯とみそ汁が登場。早めに昼をすますなら、こういう店が一番だよなぁ。などと、いきなりガッツリとあっという間に完食。こういう店では、一心不乱に脇道にそれず食べるのが正しい。

    ふと、テーブルに置かれた醤油を見ると「ニビシ」というメーカーの物だった。ソースもニビシ。入れ物がニビシなだけで、中身は違う可能性はあるけれどね。後で調べてみると、ニビシは福岡の方にある醤油メーカー。お店の方は福岡出身なのかな。(2006.9)


    遅めのお昼。久しぶりのゆき食堂。店に入ると他に客はおらず、ゆったりとした空気が漂っていたので、どんぶり物に初挑戦。やっぱり親子丼をチョイス。これにみそ汁も付けてみた。注文後、おかずのケースを覗くと、色々な皿が並んでいた。昼過ぎでも補充を欠かさないみたい。

    少し待って出てきた親子丼は、たくわん2枚付き。ふたを開けると、タマネギと青ネギが入った卵とじがご飯を覆っている。完全にご飯を覆い尽くさず、所々ごはんが顔を覗かせている。早速食べてみると、どんぶりの底には多めのダシ。如何にも定食屋の親子丼といった印象。

    このダシはなんだろうか。食べた印象は、塩親子丼といった感じ。みそ汁は相変わらずの熱々。親子丼も熱々。でも、店内はクーラーがガンガンに効いているので、思ったほど暑くならない。ただ、今日はよく晴れていて、外は灼熱地獄。あぁ、そろそろ熱い食べ物がつらい季節だなぁ。(2010.7)