Sam's倶楽部 (さむずくらぶ) 

    楽々園のマダムジョイ近くにあるイタリア料理屋。店内には小物や食材、ワイン類が飾られて、少しごちゃごちゃとしたイメージ。でも、このゴチャゴチャとしたイメージがかわいらしく、良い雰囲気になっている。気候の穏やかな日は、店先の窓が開放されていて、気持ちよい風が入ってくる。店内は少し狭めで、テーブルが5席×1、4席×5、2席×2。

    ランチはパスタ、ピザ、パエリア、リゾットがあり、その種類も豊富。特にパスタの種類が多い。ランチには、サラダ、バゲット、ドリンクが付いてくる。お昼の客層は主婦が多く、昼時はいつもいっぱいになっている。

    夜は店内に掲げられた黒板からメニューを選ぶ。肉料理、魚料理がバランス良く並べられていた。

    広島市佐伯区楽々園4-11-3
    082-921-8103
    開店時間:11:30-14:30 17:30-21:30
    定休日:月曜日(祝日の場合は営業)
    ※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、開店時間や定休日が変更されている可能性があります。
    駐車場:6台


    もう一言
    朝から降り続く雨が、昼時になって強さを増し、トンデモナイ土砂降りの中、Sam's倶楽部へと向かう。車を降りたとたん、雨は更に強さを増し、傘を差しても足下が濡れてしまう。こりゃイカンと、小走りに軒先へ向かう。Sam's倶楽部の軒先は、テントが張ってあり、充分に雨がしのげる広さがある。そこで傘をたたんで、雨しずくを落とす。このテントは、晴れているときは日よけにもなるし、こういった何気ないトコでの気配りは嬉しい。店内にはいると、雨のせいなのか客は少な目。今日は迷わず、ペペロンチーニを注文。まず、サラダとバゲットが出てくる。それから、ちょっと時間がかかってパスタの登場。美味しいんだけど、私にはちょっとオイルが強めかな。でも、オイルの全く利いていないペペロンチーニを食べさせられるよりは、強めの方がよい。そう言えば、前にも似たようなコトを言った覚えがある。このお店は、オイル強めの傾向があるのかなぁ。そんなコトを思いながら、パスタを平らげ、コーヒーを飲んで店を後にすると、すでに雨は小降りになっていた。(2004.8)

    今日はイカスミのパスタを食べてみた。十数年前、初めてここに来たときに、イカスミのパエリアを食べてからというもの、私にとってはSam's倶楽部といえばイカスミとの印象が強くなってしまっている。その印象を再確認するがごとく、今日はイカスミ。

    まずは、サラダの登場。レタスにキュウリ、セロリ、豆などと具だくさんのサラダ。フレンチドレッシングぽかったけれど、なんとなくピリリとした印象。そうしてバゲットはこんがりと焼かれたものがこんもりと出てきた。

    それらを食べてしばらくするとパスタの登場。まずは、同席者のパスタが運ばれてくる。かなり細めのパスタは、スパゲッティよりも細そう。これはスパゲッティーニなのかな。そうやって人のパスタを眺めていたら、私の皿も運ばれてきた。真っ黒に彩られたパスタは、皿の上で丸く纏められている。それをフォークで崩すと、何とも細めのパスタ。これはスパゲッティーニよりも細いかも。こういうパスタってなんて言うのだろうか。

    そんなイカスミパスタをガツガツと口に運ぶと、イカの旨味と濃厚なこってり感が襲ってくる。パスタのゆで加減は丁度良い。最初の一口は僅かな芯を感じたけれど、それが食べ進みに従って丁度良くなる。最後の一口は柔らかく優しい食感になっていた。

    そういえば、初めてここでイカスミのパエリアを食べたとき、翌日のトイレで慌てたもんだよなぁ。イカスミは人間の胃腸では消化しきれないのかな。消化できないものに旨さを感じるのって不思議だな。(2008.10)