楽々園のマダムジョイ近くにあるイタリア料理屋。店内には小物や食材、ワイン類が飾られて、少しごちゃごちゃとしたイメージ。でも、このゴチャゴチャとしたイメージがかわいらしく、良い雰囲気になっている。気候の穏やかな日は、店先の窓が開放されていて、気持ちよい風が入ってくる。店内は少し狭めで、テーブルが5席×1、4席×5、2席×2。
ランチはパスタ、ピザ、パエリア、リゾットがあり、その種類も豊富。特にパスタの種類が多い。ランチには、サラダ、バゲット、ドリンクが付いてくる。お昼の客層は主婦が多く、昼時はいつもいっぱいになっている。
夜は店内に掲げられた黒板からメニューを選ぶ。肉料理、魚料理がバランス良く並べられていた。
まずは、サラダの登場。レタスにキュウリ、セロリ、豆などと具だくさんのサラダ。フレンチドレッシングぽかったけれど、なんとなくピリリとした印象。そうしてバゲットはこんがりと焼かれたものがこんもりと出てきた。
それらを食べてしばらくするとパスタの登場。まずは、同席者のパスタが運ばれてくる。かなり細めのパスタは、スパゲッティよりも細そう。これはスパゲッティーニなのかな。そうやって人のパスタを眺めていたら、私の皿も運ばれてきた。真っ黒に彩られたパスタは、皿の上で丸く纏められている。それをフォークで崩すと、何とも細めのパスタ。これはスパゲッティーニよりも細いかも。こういうパスタってなんて言うのだろうか。
そんなイカスミパスタをガツガツと口に運ぶと、イカの旨味と濃厚なこってり感が襲ってくる。パスタのゆで加減は丁度良い。最初の一口は僅かな芯を感じたけれど、それが食べ進みに従って丁度良くなる。最後の一口は柔らかく優しい食感になっていた。
そういえば、初めてここでイカスミのパエリアを食べたとき、翌日のトイレで慌てたもんだよなぁ。イカスミは人間の胃腸では消化しきれないのかな。消化できないものに旨さを感じるのって不思議だな。(2008.10)