五日市ランチ暫定ロゴ。暫定ではないロゴがいつ出来るのかは不明。
 メインコンテンツ
  カテゴリ別

  地域別

  50音別

  駐車場

 サブコンテンツ
  五日市Twitter

  掲示板

  徒然なるままに

  五ログ

  ブックマーク

 説明・紹介
  このサイトについて

  きくぢっち

  五観橋わたる

 新着情報
  丸亀製麺 廿日市店
       (2010.9.4)
  讃岐屋 楽々園店
       (2010.9.4)
  讃岐うどん処
       (2010.9.4)
  のんき亭
       (2010.8.8)
  恵美
       (2010.7.28)
  Vasanta
       (2010.7.18)
  なおき
       (2010.7.11)
  旬菜亭たか
       (2010.7.3)
  磯乃瀬
       (2010.6.27)
  一起
       (2010.6.14)

RSS

 サイト内検索



舌を噛んだ
 
Copyright 2003-2010 GOKANBASHI WATARU.

舌を噛んだ

 舌を噛んだ。とっても痛い。筆舌に尽くしがたい痛さだ。場所は舌の左側、舌縁のちょうど真ん中あたり。舌先から急激に膨らんでいる箇所なので、他と比べて噛みやすくなっている。おそらく、前歯から数えて6番目の大臼歯で噛んだものと思われる。その歯は奥歯の中でも最大級を誇る肉厚の歯だ。いや、本来は骨厚と表現すべきなのだろう。こんなのに噛まれたのでは、どんなに屈強なヤツでも舌を巻いて逃げてしまうに違いない。

 焼きたてのタコ焼きに舌鼓を打っていたら、とんでもないコトになってしまった。4個目に入っていたタコがゴムのように堅くなければ、私だってがむしゃらに咀嚼行為を繰り返さなかっただろう。その前に食べた3個には、比較的柔らかいタコが入っていたので、私は油断させられていたとも言える。タコ焼き屋の兄ちゃんは、新鮮なタコを使っていると言っていたはずだ。しかし、このタコの堅さは、どう考えても冷凍物以外の何者でもない。タコ焼きは、その舌の根の乾かぬうちに正体を露呈し、私をこんな目に合わせやがったのだ。思わず舌が鳴る。

 とにかく悔しい。あのタコさえ堅くなければ、舌を噛んでしまった瞬間のあの切なさは体験せずにすんだはずだ。舌から血があふれ出るイメージを想像して、気が遠くなることもなかっただろう。朝、歯磨きをするときに、染みるのではないかと不安に陥ることもなかったはずなのだ。すべてはタコが悪いのだ。

 でも、そうやってタコに八つ当たりしてばかりもいられない。どんなにタコを責めたって、舌を噛んだ事実は覆らない。そもそも、タコ焼き屋の兄ちゃんの舌先三寸に乗せられた方が悪いのだ。ここは、過去の禍根は捨てて、前向きな人生を進んだほうが得策であろう。では、舌を噛んでしまった人間は、その次の行為として何を選択すべきなのだろうか。やはり、薬を塗るべきなのだろう。でも、何の薬を塗ればよいのかわからない。常套では傷薬なのだろうが、なんだか変な味がしそうでイヤだな。

 私は何を考えているのだろうか。初めて舌を噛んだ幼子でもなかろうに、舌を噛んだときの対処法ぐらい分かっているはずだ。何もせず放っておけばよいのだ。もし、もう少し気の利いた人間なら、消毒をするだろう。口に入れても平気な消毒薬といえば、言わずとしれたアルコールである。ビールみたいな低アルコールはダメ。やはり消毒を目的とするならば、アルコール度数は40度を超えていた方がよいだろう。私なら、バーボンとかラムなどがいいな。それをストレートで煽れば舌の痛みなんてアっという間に消え去ってしまう。そんなコトを繰り返していれば、やがて舌がもつれてきて、泥酔の海へと落ちて行くだろう。そして、翌朝はうずく舌と二日酔いの頭、両方を抱えて悩むことになるのである。

初筆:2001年07月22日
加筆:2004年03月7日

目次へ戻る