地御前のJA広島病院近くにあるイタリアン。シックな店構えだが、店には靴を脱いあがる。入り口付近に、まるで銭湯のような下駄箱があるので、そこに靴をしまっておく。そうして奥に進むと、細長い店内は薄暗く、木材の暖かさのある内装。右手にカウンターが10席。左手に掘りのテーブルが6席×4。なんとも不思議な雰囲気。
ランチは一種類のみ。前菜4〜5種、ガーリックトースト、シェフの気まぐれメイン、デザート盛り合わせ、コーヒー。量が少なめで、値段も高め。でも、充分納得できる内容になっている。平日の昼に慌ただしく訪れるよりも、土日の昼に訪れてゆっくりとランチを楽しみたいところ。
で、テーブルに腰を落ち着ける。ランチのメニュー表はどこにも見当たらない。シェフはにこやかに、今日のランチはチキンのマスタードソースになると告げてきた。もう、腹をくくってそれを注文。まぁ、たまにはそんな贅沢も良いか。
ほとんど時間をおかず、前菜の登場。スズキのカルパッチョ、ラタツィユ、イカのフリット、白身魚の大葉揚げ、プチトマト。おぉ、うんまい。そうして、ガーリックトーストの登場。もうジュワンジュワンとバターとガーリックがあふれ出すトースト。思わずワインが飲みたくなる。
そうして、少し間を置いてメインディッシュ。チキンのマスタードソース。ソースにはシメジと椎茸。あとマッシュポテトが添えられている。この濃厚なマスタードソースは大好き。ふと、バジルの洋風ハンバーグを思い出した。なんとなく似ているな。
デザートはピオーネとプディング。これにコーヒーが付いてくる。うーん、食べたりないぞ。これで1500円は正直言って高い。でも美味いんだよね。これはもう、腹を割りきって昼から飲んでしまうのが良いかもしれない。ワインを頼んで、パスタなども追加注文しちゃえば、もう値段なんて関係ない。美味しさだけが残るはず。次回は夜に来るか昼酒にしよう。(2010.7)