閉店 安庵 (あんあん)
そば専門店。店にはいるといきなり製粉室が目に入る。ここでそば粉をひいているようだ。そばは自ら栽培しているとのこと。ただ、全てをそれでまかなうことは出来ないので、他の産地の物も使用しているらしい。
店内は木材をふんだんに使用した造りになっていて、テーブルも木材。虫食いのある木で、手作り的な雰囲気が出ていた。部屋の真ん中に大きなテーブルが一つあり、そこに12席。あと座敷が4席×2、テーブルが4席×2。
注文から品が出てくるまで時間がかかるが、これは仕方がないと思う。わさびは、鮫皮を使って自分でおろす。あと、もりそばを食べたときは、最後に蕎麦湯もでてくる。山頭火の詩が書かれた箸入れは、持ち帰ってしおりとして使える。
で、早速わさびをスリスリしてみる。手元からプーンと香ばしい香り。この風味いいな。で、それを蕎麦に入れて、ツユをかけて混ぜ混ぜしてから一気にいただく。
蕎麦の風味は、意外に強くない。コシはあるものの、一本一本が短いので、喉ごしはそれほどでもない。うーん、わさびを入れ過ぎちゃったのかな。もっと蕎麦の風味を感じられた方が良かったな。控えめにしていたつもりだったのだけれど、失敗失敗。
で、蕎麦はあっという間に完食。かなり物足りない。やっぱり大盛りか二枚にしておいたほうが良いな。もちろん、最後に蕎麦のゆで汁が出てくる。それをゴクリとのどに流してごちそうさま。やっぱり次回はもりそば二枚だな。(2009.4)