長期休店中(閉店したのかも) 仁 (じん)
宮園団地でひっそりと営まれているお好み焼き屋。店は女性一人で切り盛りしていて、カウンター9席。うち鉄板は3席ほど。壁の本棚にはマンガがビッチリと並んでいる。ご近所さんのマンガ図書館にでもなっているのだろうか。メニューはどこにもなく、トッピングの種類も不明。
お好み焼きは粘りのある生地を引き、削り節を乗せ、大きめ刻んだキャベツを少量乗せる。ちなみに、キャベツは細く刻んだものと大きめに刻んだものを混ぜで使っている。同時に、もやしを鉄板に直接鉄板にも乗せ、その上に天かす、肉と乗せていく。そうして、すぐに引っくり返して、生地の方もその上にひっくり返す。
しばらく焼いたあと、更に大量のキャベツを直接鉄板に乗せ、その上に最初の本体を乗せ、生地をめくって酒を差しておく。うどんの場合は、生地を引く前から鉄板に出しておき、ずっと放置。そばは生麺で、長めに茹でたあと鉄板に広げる。そうして、うどんもそばもお好みソースを塗ってほぐし焼き、コショウと魚粉も振りかける。その後、本体をシッカリ押し焼きして麺と合体。玉子を鉄板にかちわり、軽く潰して本体を乗せて、軽く火が通ったところでひっくり返して、オタフクソース辛口、魚粉、削り節、青のりで完成。
店に入ると、メニューがない。まぁ、こんなこともあるだろうと、とりあえず肉玉うどんを注文。トッピングは何もなしにしてみた。そういえば、子供の頃はそういうお好み焼き屋も珍しくなかったような気がするな。
そうして小母ちゃんがお好み焼きを焼き始める。その光景を見ていてビックリ。野菜に時差を付けて焼くところはいくつもあるけれど、その時差が3段階になっているのは初めて。しかも鉄板に直接キャベツやもやしを置いたりと、オリジナリティが強い。
肝心の仕上がりは、やっぱりキャベツの食感が残っている。ダシと魚粉のおかげで旨味も強め。辛口ソースも良い感じ。次回はそばに何かトッピングしてみよう。(2011.1)
今回は落ち着いて鉄板上を眺める。そっか、もやしも直接鉄板に置いて焼いてたんだ。これは見逃していたなぁ。それにしても本当に変わった焼き方だよね。あと、お酒を差すところも見逃していた。食べてみると、確かにお酒の風味が感じられる。前回は気がつかなかったなぁ。
肝心のお好み焼きは、やっぱりキャベツの食感が残ったタイプ。鉄板の温度が低めなのか、お好み焼き自体の温度も低め。あと、イカ天は無料だった。でも、ここではイカ天をトッピングしなくても良いかも。(2011.10)