石内バイパスの南端、少し奥まった場所にあるお好み焼き屋。店内はカウンターのみ9席。内鉄板前は3席。カウンター前には寿司屋のようなガラスケースがあり、そこに総菜が幾つか置かれている。
お好み焼きは、まず鉄板に麺を出しラードを乗せてほぐしておく。次に生地をひき、魚粉を振りかけ、キャベツ、もやし、刻みネギ、天かす、豚肉の順で乗せていき、つなぎの生地をかけてひっくり返す。そうして、本体は丁寧に押し焼きし、麺もマメに焼き具合を確認しながら焼いていく。
しばらく焼いたあと、麺にお好みソースをかけ、ほどよく絡めた後、本体を乗せる。すぐに玉子を鉄板にかち割り、本体を乗せて、しっかり火が通ったところでひっくり返す。仕上げは、ソース、コショウ、味の素、青のり。ソースはオタフク、そばは袋麺。
お好み焼き以外にも定食メニューがある。飯とみそ汁と総菜という注文方法も出来そう。あと鉄板焼きメニューもあり、夜は居酒屋としても使える。
少し手間取ってお店に着くと、私が今日初めての客。小母ちゃんは慌ただしく店の準備をしているところだった。そこに無理矢理入り込んで、注文は肉玉うどんのイカ天入り。小母ちゃんは手際よくササッと準備を始めて、私のお好み焼きに取りかかってくれた。焼き上がり時間は、遅くもなく、早くもない。お好み焼きは少し小さめ。居酒屋を兼ねたお好み焼き屋は、小さめの傾向が強い。
早速食べてみると、意外にキャベツの食感が残っている。鉄板の温度が低めなのかもしれない。全体的にパリッとした印象で、生地や麺の食感が良い。あと、気になったのは玉ネギをトッピングとして扱っていること。玉ネギを入れるお好み焼きは珍しくないけれど、それをトッピングにするのは珍しい。次回はこれだな。(2011.11)
私の注文は肉玉そばのタマネギ入り。タマネギは少し厚めに切ったものをお好み焼きの上に乗せて焼く。タマネギを入れて焼く店は他にもあるけれど、ほとんどが薄切りになっている。ここではトッピングにするだけあって、存在感が強い。実際に食べてみても、タマネギの甘さと食感がちょうど良いアクセントになっている。これは良いなぁ。
そうして、お好み焼きを完食。先ほどの男性客は、まだ小母ちゃんと世間話をしている。これぞ、まさしく「近所のお好み焼き屋」だよね。どうもお邪魔しました。(2013.5)