廿日市のJR線路沿いにあるお好み焼き屋さん。おばあさんとおばさんがお好み焼きを焼いている。姑娘という店名から察するに、親子なのだろう。店内は広く、カウンターの鉄板が10席弱。ゆっくりできるテーブルの鉄板が8席ほど。
お好み焼きは、鉄板に生地をひき、魚粉、キャベツたっぷり、もやし、天かす、豚肉と乗せてゆき、つなぎの生地をかける。そのまましばらく焼いた後、ひっくり返して、重しでペタンコに押さえ焼きする。麺は鉄板に出してダシを差してほぐし、そばはソース、うどんは醤油をかけて炒めておく。程よく焼き上がったところで、麺に本体を乗せて、玉子を鉄板にかち割り、丁寧に広げて本体を乗せる。玉子にしっかり火が通ったところでひっくり返し、ソースをハケで塗り、コショウ、調味料、青のりで完成。ソースはオタフク。そばは袋麺。
あと薬味は、客が自分の好きなだけ使うことができる。そういう方式は遠慮がちになってしまいがちだけど、ここの場合は、どうぞお使いくださいと言わんばかりに、薬味セットをお客の前に差し出してくる。セットの内容は、白ゴマ、紅ショウガ、ガーリックパウダー、一味、きざみネギ、マヨネーズ。きざみネギをご自由にというのは、あまり聞いたことがない。太っ腹だ。
お好み焼きはじっくりと丁寧に焼き上げられる。仕上げに、青のりをどうするかと聞かれたので、お願いしたら、とんでもなく大量に振りかけられた。ここは薬味がほんとに太っ腹だなぁ。お好み焼き自身の味付けもシッカリしていて、どうやら麺にもソースが絡まっている様子。でも、味が濃いすぎるわけではない。とってもノーマルな味わいだな。(2007.10)
店に入ると、今日はおばあちゃんが一人きり。とうとう一人で焼くようになったのかと、なんとも言えない気持ちで食べていたら、帰る間際になって、もう一人の小母ちゃんが登場。初めて気がついたけれど、二人ではお好み焼きを焼く鉄板の位置も調味料セットも使い分けしているみたい。通い詰めれば、二人の微妙な差が分かるかもしれない。(2011.11)
今日は野菜肉玉を注文。この注文は意外と珍しくないようで、どこのお好み焼き屋でも、普通に注文が通る。一度、野菜肉玉の野菜ダブルを食べてみたく、なかなかその勇気が出なかったけど、気にせず挑戦してみようかな。
いつものように、刻みネギを渡されたので、それをお好み焼きの上にタップリのせて食べ始める。隣の夫婦はまだ食べていて、そのまま私が追い越してごちそうさま。まごまごしていると、お店の時間の流れに取り込まれそうな気がしたので、そそくさとお勘定してお店をあとにした。(2014.10)