五日市駅近くのお好み焼き屋。2003年9月1日にオープン。恵比寿の跡地を改装して入っている。店は空間を広く使っていて、くつろげる。シックな内装で、女性のひとり客でも気兼ねなく入れる雰囲気。一見、お好み焼き屋には見えないほど。席は鉄板4席。カウンター3席。テーブル2席×4、4席×1。
お好み焼きは、生地をひき、魚紛を軽く振りかけ、キャベツ、もやし、天かす、肉とおいてゆく。ちょっと焼いた後、ラードを乗せてひっくり返す。そうして強火で一気に焼いた後、生地はそのままで、下のキャベツをひっくり返す。こういう焼き方は他にもあまりない。その時に一瞬見える肉は。短い焼き時間でも、こんがりとしている。かなりの強火と思われる。そうしてしばらく焼き、麺と合体。そばは生麺で、ゆであげた後、たっぷりの油でじっくり焼いているので、かなりパリパリになる。最後の卵は、鉄板に割った後、そのまま本体を乗せ、すぐさまひっくり返す。ソースはオリジナルブレンドでベースはオタフク。仕上げは、コショウと青のりがかかる。
大量にお好み焼きを焼くときは、ある程度の手順の最適化と、チーム連携が大切。それが見事に出来ているので、作業を目で追うと意外に飽きない。そうやって、ボケッと眺めていたら、3巡しても私のお好み焼きは出てこない。一体、どれだけの注文が入っているのだろう。私がやってきてからも入店してくる客や電話注文がひっきりなし。私はのほほんと見学しているけれど、店主たちは地獄のような忙しさ。土曜はこんなに大変だったのね。
で、4巡目に出来上がった私のお好み焼きは、いつもよりちょっと雑だったけれど、お好み焼きという物は雑に作ったときに意外な美味しさが出てくる事もある。今日もイカ天と肉がいつもよりこんがりしていて、それもナカナカおつだった。そばに掛けられる油もいつもより少な目で、これも偶にはいいかも。店主にとっては心外なのかも知れないけれどね。(2007.9)