閉店 風のペリーヌ (かぜのぺりーぬ)
カレー専門店。可愛い店構え。店内も、小物が所狭しと飾られていて、可愛い雰囲気。天井からつり下げられたタペストリーが各席を区切っているので、となりの客が気にならない。そのせいか、窓から離れた席はちょっと暗めだった。席数は、テーブルが6席×1、4席×7、2席×2。
カレーはライスとカレーソースが別々に出てくる。カレーソースは陶器の壷に入って出てくる。グツグツといって熱そうなので気を付けよう。そのカレーソースはトロミのないさらっとしたタイプ。ライスはサフランライスだった。また、カレーにはミニサラダが付いてくる。あと、らっきょうと福神漬けも付いてくる。
店の奥に、アニメの絵が飾ってあった。ちょっと場違いな雰囲気。しかし、本棚にはマンガが沢山並んでいたので、場違いとも言えないかも。話によると、そのアニメは世界名作劇場のペリーヌ物語とのこと。あの物語から名前を取ったのだろうか。
店内に入ると、客は全くいない。そんなガランとした店内で、席はよりどりみどり。とにかく禁煙席に陣取って、もちろん注文は夏野菜カレー。まずはサラダとラッキョと福神漬けの登場。サラダは、レタスにコーン。量はかなり少な目だけれど、こういうのが有るのと無いのとでは大違い。ドレッシングはシソ風味だった。ラッキョと福神漬けはとりあえず、おあずけ。
そうして、サラダを食べてしばらく経ってからカレーの登場。平皿にサフランライス。陶器にグツグツとカレーソース。この暑いなか、容赦なくグツグツいっている。そんなカレーソースに恐る恐るスプーンを差し入れて、ライスにカレーをかける。食べる。スパイシーで酸味のあるソースがジンワリがつんと襲ってくる。そうそう、これがペリーヌのカレーだよね。
夏野菜カレーの具は、なすび、ズッキーニ、トマト、オクラ、パプリカ。それにベジタブルでコーン、グリーンピース、ニンジン。更に大葉のきざみが入っている。ベジタブルは他の野菜に比べておまけ感が強い。大葉はカレーのスパイスに完全に負けていた。肝心の夏野菜はどれもほど良く目立っていて、夏野菜を食べている気分はバッチリ。辛さは大辛にしてみたのだけれど、これぐらいが一番ちょうど良いな。
そうやって、カレーに夢中になっている間に、店内の人口密度はどんどん上がっていった。女性の一人客、主婦の団体さん、作業着の中年男性たち。それはもう、幅広い客層。この店は、広く人気だなぁ。(2008.8)