閉店 一味 (かずみ)
五日市駅近くのお好み焼き屋。裏路地の余り目立たない場所にある。店は狭く、鉄板4席、テーブル4席×2、2席×1。トッピングの種類も少なく、正統派の「おばちゃんの焼くお好み焼き屋」といった感じ。
お好み焼きは、シャバシャバの生地を引き、魚粉をかける。うどんの場合はまずうどんを鉄板で軽くほぐしてソースとケチャップを絡めてから生地に乗せる。その上にキャベツ、もやし、更に魚粉、天かす、肉を乗せて行き。最後につなぎをかける。キャベツは大きめにざっくりと刻まれている。それに蒸し器を被せてじっくりと焼いてからひっくり返す。そうして、また蒸し器を被せてしばらく焼き、最後に少し押し焼きをする。
そばの場合は、別に焼いておき、最後に重ねる焼き方になる。卵はあまり火を通さず、半熟に仕上げる。仕上げにはコショウたっぷりと青のりが振りかけられる。お好み焼きは辛めの味付けで、辛そうな赤いソースで麺を炒めている。辛いのが苦手な人は、あらかじめ言っておいた方がよさそう。そばはソフト麺、ソースはオタフク。
お好み焼き以外にも一品料理がいくつか用意されており、昼真っから飲んでいるおっちゃんもいる。
キョロキョロしている内にお好み焼きが焼き上がった。焼いている手順を見ていると、やはり今回も赤いタレで麺を炒めていた。あれが辛いんだよね。と期待しつつ食べると、やっぱりピリ辛。でも、辛さが強すぎるわけではない。まぁ、ちょっとでも辛い物に苦手意識がある人は、気になるかも。
前に食べたときは、イカ天のサクサク具合が良かったのだけれど、今回はかなり切りにくかった。サクサク具合が美味しかったのは、天かすの方。この天かすが入るなら、イカ天をトッピングしなくても良いかも。あと、全体的に崩れやすく、ヘラだととっても食べにくい。その上、鉄板と椅子との幅が長いので、ヘラ使いに慣れてない人は苦痛を感じるかも。でも、お好み全体への味の絡まり具合、天かすの食感、辛さ、私にはかなりグッと来るお好み焼きだった。(2007.11)
で、早速食べてみた塩だれお好み焼きは、意外にもお好みソースよりも塩分を強く感じた。やっぱり甘みが無いせいかな。あと、コショウがたっぷり振りかけられており、味も濃いく感じる。お好みソースに慣れた人には物足りなさを感じるかもしれないけれど、これはこれで美味しい。
でも、ちょっと飽きが来やすいかな。もっとも、お好みソースも飽きが来やすいので、どっちもどっちのだけれどね。まぁ、お好みソースの甘さにうんざりしている人には丁度良いかもしれない。でも、お好みソースの焦げた風味が楽しめないのが難点。(2010.10)
小母ちゃんは、相変わらずマイペースでお好み焼きを焼き始める。今日は先客がいなくて良かった。いたら、かなり時間がかかってしまう。いつだったか、先客が昼酒をしてて、私のお好み焼きがいつまで経っても焼き上がらなかったことがある。
お好み焼きは、少しカタチが崩れた仕上がり。コショウがタップリかけられるのは相変わらず。かなり時間をかけて焼いているので、キャベツにはシッカリ火が通っている。これといって特徴のないお好み焼きだけれど、なぜか懐かしいお好み焼きなんだよね。(2013.10)