閉店  へんくつ 

    湯来町にある中華そば屋。魚切ダムの源流を上っていったトコロにある。砂谷郵便局と砂谷中学校が目印。建物はかなり古い佇まいで、初めての人には入りにくい雰囲気を醸し出している。特に女性は入り難いのではないだろうか。でも、思い切って中に入ると、オヤジさんと奥さんが、明るく迎えてくれる。ついでに、サンショウウオとハーレーダビッドソンも迎えてくれる。なんだか、とっても和気あいあいとした雰囲気。席は少し傾いたカウンターが4〜5席。囲炉裏の付いたテーブル席が6〜8席。小あがりが10〜12席。狭いのに、席数が結構多い。

    お品書きは、小あがりの煙返しに貼ってある。薄暗いので、非常に分かりづらい。しかも、通貨単位が「文」である。でも、心配は無用、ここでは1文=1円の為替相場で良いらしい。

    噂によると、中華そばは猪の頭でダシを取っているとのこと。その割にはクセがなく、人気がある。ベースは醤油で、もやし、メンマ、チャーシュー、ネギが乗っている。麺は少し細め。あと、囲炉裏におかれた七輪には、おでん鍋がかけてある。どす黒い出汁で、一見正体不明な食べ物だけど、こちらも意外にあっさりしている。

    広島市佐伯区湯来町大字白砂3443-1
    0829-86-0821
    開店時間:11:30-14:00 17:00-21:00
    定休日:月曜日
    ※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、開店時間や定休日が変更されている可能性があります。
    駐車場:4台


    もう一言
    ウワサに聞いた「へんくつ」へ行ってみた。へんぴなトコロにあるんだろうな、と勝手に想像していたが、案外簡単に見つけることができた。車通りも多いし、ドライブがてらに寄る人も多いのじゃないかな。早速、中華そばを注文。作ってもらっている間に、おでんを物色。大きくて年季の入った鍋に、どす黒いおでん出汁が張ってあり、ネタがじっくりと煮込まれている。玉子、ちくわ、かまぼこ、こんにゃく、はんぺんを発見。で、玉子を食べてみたけど、結構美味しい。もっとしょっぱくて濃い味だと想像していたので、ちょっと嬉しい。中華そばは、それほど待たされず出てきた。猪の割には、クセがなく、スープも綺麗な色合い。ちょっと野性味があるように感じたのは、先入観からなのか、それともこれが猪の風味なのだろうか。それは分からないけど、久々にラーメンのスープを飲み干した。(2004.6)

    数年ぶりのへんくつ。少し遅い時間だったけれど、店内には先客。どうやら近所の常連客のようで、ポツリポツリと世間話をしながら、遅いお昼を食べている。その邪魔をしないように、中華そばを注文。

    で、それを待っている間におでんを物色。残念ながらひとつしか残ってなかった。唯一残っていた丸天をとると、もう真っ黒。食べるとシッカリと汁がしみている。

    ラーメンは、そんなに待たずに登場。意外に澄んだスープ。具はメンマ、もやし、ねぎ、チャーシュー。スープは塩分が強め。見た目よりも脂が強い。あまり癖がなく、猪骨らしさは感じなかった。(2010.1)