きむら 

    五日市駅から北に歩いて、少しのところにある居酒屋。2007年4月に移転し、以前の店舗の丁度裏手に移った。以前は、カウンターとテーブル席が別室になっていて少々不便だったが、新しい店舗では、主人が厨房から店内を見渡せるようになっている。カウンター6席。テーブルが4席×2、2席×2。お昼の営業は止めたとのこと。

    親父さんは話し好きの方で、折角なら夜はカウンターに座ってお勧めの品を訪ねながら注文した方がよい。親父さんは、初めての客にも、昔からの客のように接してくれて、そういったコトを聞きやすい雰囲気を作ってくれるので安心。逆に、そういったコミュニケーションが苦手な場合は、テーブル席に座ればよい。

    酒は八幡川を置いている。この酒蔵は目と鼻の先にあり、良い状態の酒を直接仕入れている。いわば、ご近所の子供さんを預かっているような感覚なのか、酒の扱いにも念がはいっている。

    広島市佐伯区五日市駅前3-5-12
    082-923-1054
    開店時間:17:45-22:00
    定休日:日曜日
    ※新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、開店時間や定休日が変更されている可能性があります。


    もう一言
    フラッときむらの暖簾をくぐる。そう言えば、久しぶりだな。少なくとも一年以上は来ていないかも。などと、思い巡らしながら、いつものカウンター席に座ろうとしたら、膳がいっぱい並んでいる。先客がいるようす。奥のテーブル席が姦しい。

    なので、私もカウンターには座らず、テーブル席に落ち着いてみた。お昼の定食は、少しルールが変わっているようで、おかずの種類が4種類に増えていた。魚の煮付け、カレイの唐揚げ、鳥の蒲焼き、砂ずりの塩コショウ焼き。どれかひとつを選べる様子。カレイに惹かれたけれど、時間がかかりそうな予感がしたので、鳥の蒲焼きを選択。

    先客は大人数なのか、主人は大忙し。それでも、少し遅めぐらいで定食が運ばれてきた。鶏の蒲焼き、砂ずりの塩焼き、鶏肝の甘炊き、しめアジ、トリ貝、アジ、ほうれん草の卵とじ、冷や奴、みそ汁、ごはん。とにかくボリュームタップリ。ちょっと信じられない量。早速、みそ汁をすすると、魚のダシ。どうやら魚のアラでダシをとっているみたい。メインの鳥を食べると、胸肉なのかちょっと固めの肉質。その傍らには砂ずりがちょこっと並んでいる。ちょっと嬉しい。

    その他にも鶏肝の甘炊きがあるし、今日は鶏肉の当たり日なのかな。でも、アジ、トリ貝などもあるし、バランス良いよね。こういう定食は嬉しいな。そうやって食べていると、次なる来客。でも、親父さんは丁寧に断っていた。よくよくお品書きを見ると、8名限定の文字。どうやら、お昼は8人分しか用意していないみたい。ほとんどサービスでやっているようなものだし、こういうお昼を食べさせて貰うと、やっぱり夜にも訪れたくなっちゃうな。(2008.6)