閉店 ふく
セルフのうどん屋。草津港近くの、道の入り組んだ、非常に分かりにくい場所にある。その割りには、お昼時には大勢の客で賑わう。おそらく、周辺のサラリーマンがメインの客層なのだろう。
建物は、1階が駐車場、2階が店舗になっている。店内にはいると、いきなり天ぷらやいなりが並び、うどんのメニューは入り口右手の壁に掲げられている。ここでうどんを注文し、サイドメニューを皿に乗せながら、レジへと進む。慣れていないと、どのタイミングでうどんを注文すればよいのか、分かりにくい。
うどんは、小、中、大と揃えてある。小が1玉、中が1.5玉、大が2玉。うどんを多くするに従い、値段が100円ずつ加算される。ぶっかけの大なら、380+200=580円ってな感じ。
支払いが済むと、うどんを持って席に着く。席数は多く、畳の座敷が4席×6。テーブルが、4席×3。カウンターが11席。あと、天かす、ごま、おろし生姜が、レジ近くに置いてあるので、好きなだけ入れて食べられる。でも、ネギの追加は有料なのでご注意。
食べ終わったら、キチンと自分で食器を片付けよう。分かりにくいけど、レジの後ろの方に返却口がある。
店には、建物の壁沿いの階段を上って入る。扉は、普通のプレハブ小屋の扉のようで、本当にこれを開けて良いのか疑わしくなる。もしかしたら、これを開けると、どっかの事務所に入り込んでしまうのではないかと、不安になる。でも、うどんって看板が出てたし、大丈夫だろうと、思い切って開けてみると、まず目に飛び込んできたのは、ちく天。この時点で決定。今日はちく天を食べよう。
でも、うどんも食べなくてはならない。壁に掲げてあるメニューを見ると、ぶっかけの文字を発見。今日はぶっかけとちく天。もう、迷いはなかった。はずなのだけど、いったい、どうやってうどんを注文すればよいのか分からない。目の前には、ちく天。でも、レジは遙かカウンターの向こうにある。どうすればよいのだろう。
いったんレジまで行って、ぶっかけを注文して、またちく天を取りに戻るのは不自然。かといって、ちく天やその他の天ぷらを取りながら、ノロノロとレジへ向かって、やっとぶっかけを注文するのも、効率が悪い。どうしようと悩んでいると、レジの小母ちゃんが、「うどんはきまりました?」と声をかけてくれた。すかさず「ぶっかけの中」と返答。要するに、遠くのおばちゃんに聞こえるように、大声で注文すればよいんだ。と納得して、ちく天その他の物色しながら、レジのおぼちゃんの元へとゆっくり歩いていった。
で、支払いを済ませて、ぶっかけを受け取る。ぶっかけには、大根おろし、ネギ、レモンが付いていた。これに、自分で天かすとゴマとおろし生姜を追加してみる。なかなか豪勢なぶっかけの完成。食欲をそそるなぁ。と独りごちて、早速ぶっかけを混ぜ混ぜして、うどんを啜る。グニューンとした柔らかめのコシ。それがぶっかけによく合っていて美味しい。それと、ちく天は揚げたてとはいかないけど、まだ温かった。他の天ぷらも気になるなぁ。特に卵が気になる。(2005.6)