廿日市駅前にあるお好み焼き屋。2017年秋に廿日市駅隣に移転した。店内は、カウンターが8席でそのうち鉄板から食べられるのは3席ほど。テーブル席が、4席×2、2席×2。あがりの座敷が8席。
お好み焼きは、鉄板に生地を引き、魚粉を振りかけ、大きめに刻んだキャベツ、もやし、昆布粉、天かす、豚肉と乗せていく。そうして直ぐにひっくり返してダシを差す。麺は鉄板に出して、やっぱりダシを差してほぐしておく。そうしてソースで炒める。その後直ぐに本体を押し焼きして麺と合体。あまり間を置かずに、卵を直接鉄板の上にかち割らず、いったん器で軽く溶いてから鉄板に引く。そこにお好み焼き本体を重ねて焼き、最後にもう一度ひっくり返して完成。仕上げで、すりごま、青のり、きざみネギが振りかけられる。そばはソフト麺。ソースはおたふく。ソースには唐辛子を混ぜた辛口もある。あまり強火で焼かないので、キャベツのシャキシャキ感が残った仕上がり。
店は、老夫婦で切り盛りされていて、どちらもしゃべり好きで、穏やかながらも延々と会話を投げかけてくる。お好み焼き以外にも、酒に合いそうなメニューが豊富。夜は居酒屋としても使える。
店内にはいると、当時の記憶とは違い、とってもこぢんまりとしている。まぁ、子供の頃の記憶なんてアテにならないもんね。そんな記憶違いは放っておいて、とりあえず鉄板の前に着席。鉄板は狭く、3人座ればいっぱい。背後のテーブル席も狭く、そこでは若いサラリーマンがお皿でお好み焼きを食べている。もう一つの席では、おばあさんが焼き飯を食べている。あの焼き飯、結構美味しそうかも。
でも、やっぱり焼き飯よりもお好み焼き。ということで、肉玉うどんのイカ天入りを注文。辛口ソースが選べるとの事なので、それをお願いしてみた。最近、ノーマルのオタフクソースに飽きてきたから、こういうアレンジはかなり嬉しい。
お好み焼きはじっくりと焼き上げる。うどんやトッピングのイカ天は、かなり時間が経ってから調理を始める。どうやら、鉄板の温度が低くキャベツに火を通すのに時間を掛けている様子。麺は軽く温めた後、ソースを絡めて軽く炒める。イカ天は軽く水を掛けて蒸し焼きにする。イカ天はカリカリの方が好きなので、ちょっと残念。
このお店の一番の特徴は玉子の割り方。一度、器にかち割ってから鉄板に引く。そうして、箸で軽く伸ばしてから、お好み焼きを乗せる。こんなやり方は初めて見たなぁ。
できあがったお好み焼きは、弱火のせいか、あまり熱くなく、鉄板の上でも素早く食べる事が出来る。辛口のソースには、ゴロンと唐辛子が入っているものの、そんなに辛くはない。量はそんなに多くはなく、腹九分ぐらい。これぐらいが、午後も眠たくならず、丁度良いぐらいなのかもなぁ。(2007.5)
お好み焼きは素早く手際よく焼かれる。あまり長く火を通さないので、お好み焼きの温度は低め。キャベツも少し食感が残っている。こういう生焼けのお好み焼きも好きなんだよね。今日もソースは辛口にしてもらった。
私が店に入ったときは、他に客がいなかったけれど、食べている間にほぼ満席状態。しかも、他の客全てが還暦越えの雰囲気を醸し出している。今日は私一人で店内の平均年齢を下げていた。そうそう、Twitterで教えて貰ったのだけれど、ご主人に手相をみてもらえることもあるらしい。確かに、あのご主人、いろいろ持っていそうだよねぇ。(2010.10)
そんな不安を吹き飛ばすように、お店はいくつかの変化を遂げていた。まず、店先に安っぽい看板がいっぱい並んでいる。コロッケやトウモロコシの天ぷらがウリのようだ。更に、店の前はレトロな家具や小物で彩られ、まるで別の店になったかのよう。
でも、店内に入るといつもの小母ちゃんが迎えてくれる。早速、肉玉うどんイカ天入りを注文。注文して店の中を見渡すと、なにやら居酒屋メニューが増えている。酒のラインナップを張りだしていて、五橋、獺祭、金冠黒松、八幡川のにごり。いったいどうしたんだろう。
それはさておき、お好み焼き。今日は劇辛ソースにしてみた。黒胡椒入りのソースで、胡椒の辛さが際立つ。うどんもズルズル感がまんさいで、キャベツの水分を程よく吸っている。やっぱりうどん入りのお好み焼きは、このジューシー感が良いよね。
でも、やっぱり居酒屋メニューも気になる。オススメのコロッケも食べてみたいし、次は夜に来てみよう。(2012.7)