井口の住宅地入り口付近にあるお好み焼き屋。とってもへんぴな場所にあり、近所の人でないと、その存在は分かりにくい。店内もとっても変わっていて、入り口付近に長細い鉄板があり、そこに8席。詰めれば10席ほどにはなりそう。更に奥は、増設したかのようなプレハブになっていて、雑多な部屋に上がりのテーブルが6席×3。詰めればもっと多くの人数が座れそう。
お好み焼きは、緩めの生地を広く伸ばし、魚紛を降りかける。そこにキャベツをたっぷり平たく乗せる。そうして、天かす、もやし、豚肉と乗せて行く。そのまま、しばらく焼いてひっくり返す。麺は鉄板に乗せてしばらく放置。油をかけて、ダシ汁をかけてさっとほぐして本体と合体させる。そのまましばらく焼いて、玉子とあせた後、ソースを塗り、きざみネギをタップリ乗せて完成。そばはソフト麺、ソースはオタフクの辛口。マヨネーズは自由にかけられる。
お好み焼きだけでなく、居酒屋としての利用も可能で、鉄板焼きの一品料理もいくつか用意されている。また、要予約の宴会コースもある。
あと、ここでお好み焼き屋を始めるための修行もできるようで、広島県内はもとより、全国に暖簾分けの店がある様子。芸北スキー場や越前湯沢スキー場にも支店があるとのこと。
で、ゆっくり店内を見渡すと、みんな熱そうにしている。そう、この店の中は暑いのではなく、熱いのだ。まるでサウナ状態。ふと奥の冷蔵庫にある張り紙を見ると、店員もあつい客もあついみたいなコトが書いてある。これぞ正しい広島の夏だよね。
一杯目のビールが無くなるころ、鳥ちゃんの登場。ニンニク風味のつけ汁に浸された鶏肉は、良く味が染みていてビールに合う合う。もうすかさずビールの追加注文。でも、あっという間に鳥ちゃんも食べちゃいそうだったので、お好み焼きも注文。肉玉うどんイカ天入り。
相変わらずビックサイズのお好み焼きは、焼いている間もそのビックさが良く分かる。生地も大きければ、キャベツの量も多い。大きいせいか、やはり焼くのにも少々時間がかかる様子。私のビールが尽きた頃にお好み焼きの完成。すかさず、3杯目を注文してしまう。
ビールを飲みのみ、ハフハフとお好み焼きを食べていると、もう熱くて何も考えられなくなってくる。味も何もあった物ではないけれど、それでも、この大量のお好み焼きが不思議と胃袋へと収まってゆく。ここのお好み焼きは、麺やキャベツにかけるダシのせいもあるのか、ちょっと他にはない美味しさだなぁ。(2007.9)
入り口を見ると、皆賀店で見たような看板が設置されている。これは、小母ちゃんの代わりに息子が焼き始めたのかも。もしかして、小母ちゃんに何かあったのか。と思って店内に入ると、いつもの小母ちゃんが迎えてくれた。
肩すかしを食わされたけれど、一安心して肉玉うどんを注文。鉄板は満席だったけれど、私のお好み焼きが焼き上がる頃には席が空いていた。ここはいつも回転がよい。で、そのままサクッとお好み焼きを完食しておあいそ。ごちそうさまと店を出ようとしたところで、皆賀店の店主に遭遇。普通にこちらの店で働いている様子。移転と言うよりは吸収合併かな。それとも、いずれは全てを任されるのかな。(2010.3)
とはいえ、もうすでに充分暑い。そんな暑い中、野菜肉玉のイカ天入り。今日は日和って麺抜きにしてみた。作る光景を見ていたら、相変わらずのボリュームで野菜をたっぷり摂るにはちょうど良い。日和って大正解。
ところで、今日はお兄さんがお好み焼きを焼いていた。今日は小母ちゃんの姿は見えない。体調を悪くしたのだろうか。いや、元気にどこかを飛び回っているような気がするな。気になるので、涼しくなったらまた来よう。(2014.5)