田方から五日市インターへ抜ける山道にあるラーメン屋。車で西広島バイパスから坂を上ってゆくと、赤い暖簾が目立っていて分かり易い。店内は、いかにも昔ながらのラーメン屋といった雰囲気。入り口正面にカウンターが10席。そのカウンターの向こうに厨房が構えられている。他に、入り口左手に奥部屋があり、そこにも数席用意されている。
メニューは、ラーメン、おでん、餃子のみ。ラーメン定食はラーメンとおむすび。もしくはご飯。夜はそこにビールのアテになりそうな品が数品加わる。ラーメンは、広島定番のとんこつ醤油。少し茶黒い醤油の色が強いスープに、固めに茹でられた麺。具はもやし、ネギ、チャーシュー、メンマ。麺に対してスープが多く、量は少な目。普通の男性なら、ラーメン定食にしておかないと足らないのではないだろうか。
お店の方はとっても物静か。ほとんど言葉を発することなく、黙々と作業をこなしている。ラーメンは、常にドンブリに元ダレを張って準備している。そのせいか、注文からラーメンが出てくるまでトッテモ早い。他に待ち客がいなければ、一分ほどで出てくる。
その静かな原因は、会話。この店の中では、客は無言でラーメンを食べ、店の方も無駄話をせず仕事をこなしている。それが静かな印象を醸し出している。これは今日だけのことなのかな、それともいつもこんな感じなのかな。
そんな雰囲気にストイックな印象を抱きつつ、とにかくラーメンを注文。定食や餃子もあるようだったけれど、とりあえず単品を注文してみた。すると店の方は素早く準備を始め、ほんの数分でラーメンの登場。どうやら、あらかじめある程度の準備をしている様子。とにかく、いただきます。
ラーメンはとんこつ醤油。スープは、茶黒く醤油の色が強いようにみえるけれど、そんなに醤油の印象は強くない。麺は固めに茹でられている。具はとっても標準的。もやし、ネギ、チャーシュー、メンマ。その味わいも標準的でシンプルな印象。スープの量は多く、麺を食べても大量のスープが残ってしまった。このスープを飲み干せばお腹いっぱいになるのだろうけど、やっぱり全部飲めずに残しちゃった。ちょっとお腹は物足りないかも。こりゃ、ご飯か餃子を頼めば良かったなぁ。(2007.8)