井口川沿いにあるお好み焼き屋。車通りの多い宮島街道からは、死角になっていてその存在は分からない。偶然訪れる事はまずないと思われる。店内に入ると、左手にお好み焼きを焼くための鉄板。右手に上がりの席が並ぶ。上がりの席は、すべて鉄板を備えていて、4席×6。満席の時は左手の鉄板がカウンター席に成るようだ。
お好み焼きは、まず生地を引き、キャベツ、天かす、ネギ、もやし、豚肉の順に乗せてゆく。強火で短時間に焼き上げ、最後に強く押さえる。麺は別に炒めておき、最後に卵を鉄板に伸ばし、その上に麺を置き、しばらく熱を通して本体をその上に置く。それをひっくり返して、ソースを塗って客の元へと出てくる。それからは、個々の好みで青のり、鰹節、マヨネーズをかけて食べる。キャベツのシャキシャキ感が強く、全体的にまとまりのある焼き上がり。味は薄め。ソースはオタフク。そばはソフト麺。
店に入ると小母さんが奥の席を案内してくる。見ると掘りになっていて、鉄板もあるテーブル。ほっとして、靴を脱いで上がる。すかさず鉄板に火を付けてくれたので、こちらもすかさず注文。私の定番メニュー。肉玉うどんイカ天入り。
お好み焼きを焼くのは、店の親父さん担当。上品な雰囲気の親父さん。お好み焼きもとっても上品、丁寧に焼き上げる。しかも、焼き上げる時間も早い。私のお好み焼きもあっという間に運ばれてきた。お好み焼きは少し薄めの味付けで、食べてみるとその丁寧さを強く感じる。崩れにくく均等に焼き上がっている。そうやって、食べている間にいつの間にか店内は満席。見渡すとサラリーマンやOLばかり。相当な人気を得ている様子。安心感のある、頻繁に食べられるお好み焼きだよね。(2007.10)
で、そこらへんをハッキリさせようとの思いもあっての昼食。店に入ると、以前と変わらぬ雰囲気。奥のテーブルに通されて、そこでお好み焼きの注文。そのまま隔離状態で、お店の方との会話も成り立たず、真相を聞くことは出来なかった。
でも、お好み焼きは以前と同じ印象。とっても丁寧に焼かれていて、カタチも整っている。ただ、以前おられたお祖母さんがの姿が見えない。前は4人ぐらいでお店の切り盛りをされていたような記憶があるけれど、今日は2人きり。鉄板前に陣取る親父さんも、少し記憶が曖昧で、同じ方がどうかは分からなかった。(2010.10)