閉店 四川麻辣商人 (しせんまーらーしょうにん)
アルパーク横のグルメ街にある担担麺の店。ウリのメニューは担担麺だけれど、他に2種類の拉麺もある。担担麺は、店名にもあるように四川の麻辣が効いていて辛いが、拉麺はいわゆる普通の日本式ラーメンの様子。店舗は、以前、蔵造などが入っていた場所。クッパセットや味噌ラーメンなど、それらの店との共通点がいまだに残っているところを見ると、何らかの関係が残っているのかもしれない。
麻辣担担麺は、いわゆる汁なし担々麺で、ラー油と山椒が強いタイプ。辛さは指定しなければ2倍になる。辛いのが苦手な場合は、注文時に告げよう。具は肉そぼろときざみネギ。テーブルにはラー油と山椒が備え付けてあり、好みに応じて、自分で追加できる。
現地に到着すると、それらしき看板が出ているのを発見。もちろん、すかさず暖簾をくぐる。どこかで見たような店内。もしかすると蔵造が有ったところかなと思っていると、どうやらその通りの様子。この店舗は、ここ3年で何店目になるのだろうか。などと、ちょっとテンションが下がる。
でも、下がってばかりはいられないので、早速、汁無し担々麺の注文。辛さが選べるとの事だったので、とりあえず一番辛いものにしてみた。後でご飯を混ぜて食べたいので、クッパセットにしてみる。その後、キョロキョロと店内の様子を観察していたら、直ぐに担々麺の登場。
汁無し担々麺の流儀は知っているので、とりあえず、とことん混ぜてみる。少しねぎが少ないように感じたので、クッパセットに付いてきたねぎも投入。そのままコネコネして、最初の一口をパクリ。山椒の香りがブワっと襲ってくる。辛味はそれほどではないけれど、2口目、3口目と進むに従って口内がドンドン痺れてゆく。ジンジンジン。
そのしびれとは逆に、辛味はそんなに感じない。どうやら、どんなに辛口にしてもラー油の分量は増えないみたい。なんだかバランスが悪いなぁ。などと文句を言いつつ、麺は完食。残った肉味噌はこころなしか汁気が多め。隣の人の器を見てみると、もっと汁気が多い。なんだかムラがあるな。でも気を取り直して、ご飯を投入して混ぜ混ぜして食べてみる。やっぱり山椒だけが強すぎる。クッパセットの温玉のコクでなんとか完食。
こりゃ山椒が強すぎたなと反省しつつ、お勘定を済ますと、他の席にはラー油が備え付けられているのを発見。どうやら、私が座った席には、たまたまラー油が置いてなかったみたい。うーん。次回はもうちょっと辛さを少な目にして、ラー油でバランスを調整してみようかな。でも、辛さのレベルに応じて、バランスの良い組み合わせをあらかじめ用意してくれている方が、嬉しいんだけれどな。(2007.12)
で、あまり待たされることなく担々麺の登場。前回と同じく、汁気が多いように感じられたけれど、よくよく見てみるとラー油とタレの様子。混ぜ混ぜしている間に、ほどよく麺と絡まって、汁気は無くなってしまった。早速、一口食べてみると、なんだか物足りない。なので、ラー油をひとサジ入れてみる。ビンの底に溜まった具ごと、えいやっと豪快に入れて、更に混ぜ混ぜ。すると、今度はカナリ良い感じ。うん、美味しい。
その後は、勢いよく麺を啜り、ご飯を食べを繰り返す。あっという間に麺は完食。最後に残ったご飯をドンブリに投入し、温玉も入れて混ぜ混ぜ。温玉は黄身が結構固まっていた。担々麺をマイルドにするために温玉を注文する人にとっては、ちょっと残念なのじゃないかな。
でも、私はそんなコト気にせずに、最後のご飯も完食。前回よりも満足感高い。やっぱり、前回辛さの指定で失敗しちゃったのかな。でも、それを差し引いても、ずいぶん印象が違うなぁ。次回は3辛にして、その分、ラー油をもっと沢山入れてみよう。(2008.2)
4辛は山椒の風味がハッキリしていてちょうど良い。3辛だと、それがちょっと弱め。ただ、4辛はちょっと塩分が強く感じる。舌が山椒の刺激を塩分だと勘違いしているのか、本当に塩分が多いのかは分からない。これを避けたい気分のときは、3辛を選択するのもありかな。ところで、「きさく」では塩分っぽさを強く感じないのに山椒の風味がちゃんとするんだよね。やっぱり「きさく」の方が好みなのは間違いない。でも、四川麻辣商人は近所だし、何よりも行列がないのが良い。
そうして、麺を啜りながらご飯も食べる。でも、ご飯は2/3ほど残しておき、麺を全部平らげた後の肉味噌に投入。で、忘却の彼方に去っていた温玉も投入。この温玉を初めから入れちゃうと、水分が出てきてイヤな感じになっちゃうんだよね。今日はそこで更にラー油を一サジ入れて混ぜ混ぜ。うん、これがちょうど良いかも。丼に残ったご飯を舐めるように全部食べて終了。満足感はカナリ高め。お腹もちょうど良い。明るく「ごちそうさま」と挨拶して、店を後にした。(2008.5)
で、やっぱり丁寧に混ぜ混ぜして食べる。はかなく酸味を感じる印象。やっぱりゴマが強いのか、その甘みを感じる。その中にラー油のシッカリとした辛味がある。山椒の辛味も感じるけれど、かなり弱め。そうそう、冷製の場合は辛さの指定が出来ないとのこと。冷たい麺に強い山椒は合わないのかな。
締められた麺の食感は良いけれど、全体のバランスとしては、通常の担担麺の方が好きだな。すでに、私の身体は、山椒とラー油コラボの辛さに慣らされてしまっている。そのどちらが寂しくても物足りない。間違いなく、中毒症状だね。
(2008.7)
あと、温泉玉子はどうにも合わない。泣く泣くお得なクッパセットは諦めて、ごはんのみの追加にしている。って、今気がついたけれど、ネギ追加もあったような気がするな。ネギ追加とごはんで、たぶん750円。クッパセットと同じ値段。今度からこれにしよう。もしかしたら、ネギの量が多いかもしれないしね。
それと、大芝店にも行ってみた。大芝店のみの極太のもりそば。冷やもりを選択。魚のダシがばっちり効いたつけ汁に、うどんのような太麺。これをモリモリとすすると、なんとも気持ちよいのどごし。ただ、つけ汁が冷めるに従って、魚の臭いがきつくなっていった。でも、冷めないように熱もりを選ぶとコシの強さが楽しめないし、選択が難しいなぁ。
で、何度か足を運んで担々麺も食べてみた。アルパーク店と比べてラー油の風味が高く、花椒もがつんと強い。そぼろのキメも細かい。瓶のラー油を観察すると、タネや色が全然違う。花椒にもちゃんと蓋がしてあるので、風味が飛びにくくなっているのだろうな。
そうして、なんと言ってもサービスの刻まれたザーサイが美味しい。これをご飯にかけて食べながら担々麺を待つのが楽しい。アルパーク店も美味しいのだけれど、大芝店はビバ過ぎ。こんなに違うなんて。ちょっと悔しいなぁ。(2009.2)