閉店 李さんの家 (りーさんのいえ)
汁なし担々麺の専門店。2008年1月11日にオープンした。店内にはいると、右手に食券販売機があるので、そこで食券を購入してから席に着く。長細いカウンターが2本で合計16席。その一番長いカウンターの向こうに厨房があり、作業風景は見えないが、店の方の顔はよく見える。なんとなく舟入の「きさく」に似たつくりだな。その他に、テーブルが2席×3。
汁なし担々麺は、5段階の辛さが選べる。辛さは花椒の量の違いになる。麺は細めのちぢれ麺。これに予め調味料と肉みそがある程度絡まって出てくる。きざみネギは上に乗せられているだけなので、更に各自が自分で混ぜてから食べる。店の案内では十回混ぜて食べるようにと書いてあった。
汁なし担々麺の他には、もちろんライスがある。トッピングはきざみネギの追加と温泉卵。あと餃子も置いている。汁なし担々麺の配達もあり、一人前から応じてくれるとのこと。
で、早速車を止めて、店の中に入る。カウンターにはすでに数人の客が座っている。結構繁盛している様子。ふと右手を見ると、案の定、食券の販売機。なんだかそんな予感がしたんだよな。と、すかさずお金を取り出して、担々麺の普通盛りを購入。辛さは5にしてみた。あと、当然のようにライスも購入。
で、食券を持って席に着くと、店の方が内容のチェック。すかさず厨房に注文が入る。担々麺が出てくるまでのあいだ、店の様子を観察する。店内に流れる音楽はいかにも中国と言った感じ。店奥の壁には、担々麺の由来が描かれている。テーブルの上には水差しと輪切り唐辛子。そう言えば、「きさく」には黒酢もあったけれど、ここでは唐辛子だけなんだな。
汁なし担々麺は、そんなに待たされることなく登場。早速どんぶりの中を覗くと、結構ボリュームがある。ちぢれた麺にはすでに調味料や肉そぼろが絡まっているように見える。山椒と芝麻醤らしき灰褐色の色合い。すでに混ぜ合わせてあるのでよく分からなかったけれど、ラー油は入っているのかな。入っていたとしても少量のような気がする。
で、十回以上混ぜ混ぜして、ひとくち啜る。唐辛子の辛さや旨味が少なく、アッサリピリリとした印象。やっぱり、山椒と芝麻醤がメインなのかな。なので、とりあえず唐辛子を加えて、もう少し混ぜ混ぜしてみる。でも、あまり代わり映えはしなかった。
ライスは並盛りでも結構多い。麺を啜りながらライスを食べ進んでも、最後に半分ぐらいは残る量。なので、遠慮無く残った餡にご飯を投入して混ぜ混ぜ。汁なし担々麺は、一度でニ度美味しいのが良いよね。
私としては、タレや、ラー油が入っていた方が好きだけれど、それは「きさく」の味に舌が慣れているからだろうな。こういう汁なし坦々麺があっても良いはず。ところで、本場の物にもっとも近い味の汁なし担々麺って、どのタイプなのかな。ちょっと気になる。(2008.2)
担々麺は相変わらず早い。すぐに登場。麺の上に白っぽいそぼろ肉が乗り、きざみネギ。底の方は少し灰褐色のタレがある。結構汁気が多い目なので、しっかりと混ぜてから食べ始める。最初の一口は、やっぱり山椒の風味。私は3辛でちょうど良いかな。前回の5辛はちょっと多すぎた。
一方、唐辛子の辛みはかなり物足りない。なので、今回もきざみ唐辛子を投入。前は、入れてもさほど変化はなかったけれど、今日は辛みがしっかりときいているような気がする。山椒の量とのバランスが問題なのかな。そういえば、旨味もしっかりと感じられて、前回よりは好印象。ただ、汁気が多すぎるような気がする。もしかしたら、大盛りにすればちょうど良いかも。でも、汁気も大盛りになったら意味ないよな。
などと、ほとんど平らげたところで水餃子の登場。茶褐色のスープに餃子が5個。早速食べてみると、結構皮が厚い。そうして濃いめの味付け。これは焼き餃子にした方が好みだったかも。失敗失敗。でも、次回来るなら、担々麺の大盛り単品かな。そういえば、良くは確認しなかったのだけれど、担々麺以外の単品メニューが増えていたようす。(2008.6)