手打ちうどんの店。蕎麦が手打ちであるかどうかは不明。カウンターの向こうでは親父さんが黙々と麺を茹でている。店内は、テーブル4席×3、カウンター6席。うどんと蕎麦は同じメニューで揃えており、蕎麦はうどん料金+60円ほど。
忙しいと、席についてもナカナカ注文を取りに来ないことがある。でも、主人は短気のようなので、来るまでおとなしくしておこう。主人がたまに観察するような目つきで睨むことがある。でも、取って食われはしないので、気にしなければよい。店に出てるおばちゃん達は気の良い人たちなので安心。
駐車場は7台分ぐらい。でも、いつも一杯になっている。あと、全席禁煙。
でも、やっぱり、この店では客は出しゃばらない方が良さそうなので、小母ちゃんが注文を聞きに来るまで大人しくしてみる。でも、今日は直ぐに聞きに来てくれたので、かけうどんといなりを注文。同席者は勇敢にもそばの注文。そう言えば、ここでそばを食べる人は見た事無いかも。
で、私のうどんは即登場。大きめのドンブリにタップリのダシ。そこに如何にも手打ちの少しギザギザ感のあるうどんが浸っている。具はねぎとカマボコ。ダシは少し甘みがあるものの、いやらしい甘みではないので、すっきり飲む事が出来る。うどんは柔らかいようでいて、噛み切る最後に僅かなコリっと感。この感覚は4年でも変わらないな。
同席者のそばは、かなり遅れての登場。そっか、そばは注文が少ないから、用意してないんだな。注文してから茹で始めるから、時間がかかるのだろう。それも、盛りそばを注文したもんだから締めるのに更に時間がかかったはず。と言っても、うどんのビックリする早さに比べて遅いだけ。問題ない早さだったと思う。
ともかく、驚きなのは、親父さん。待っている客にゴメンねと謝っていたし、小母さんが忙しいときは、自らうどんを客に運んで、愛想の言葉を掛けていた。これは、今まで親父さんの事を誤解していたのだろうか。それとも親父さんが年を取って柔らかくなったのだろうか。ともかく、不思議な気分で店を後にした。(2008.3)